メドレー/産婦人科向け業務支援システム等、先進性の高い技術やシステムを紹介
今年2月にパシフィックメディカルの吸収合併を発表していたメドレーは、今回の国際モダンホスピタルショウではメドレーとして出展。昨年に引き続いて中小規模病院向け電子カルテ「MALL」及び地域包括ソリューション「MINET」、そして産婦人科/産科・婦人科の診療予約業務をサポートする医療機関業務支援システム「@link」を出展した。
電子カルテ「MALL」は、医師、看護師などユーザーの好みに応じたレイアウトを簡単に設定することができる他、医療機関の意見をもとにしたバージョンアップによって、新機能を追加。各種機能は自由に取捨選択することができ、院内の事情に合わせた仕様での導入が実現できるなど、高い柔軟性・拡張性・適用性を有している。また、自社部門システムが電子カルテと一体となることで、UIの統一性とデータの高い連動性を実現。加えて、約150社におよぶ他社システムとの連携実績を有しており、既存のシステムの活用も可能な、自社部門システムと他社システム間の高い連動性を持っている。さらに、他社電子カルテと比べ、病床数に合わせた価格設定など、ユーザーにとってより低コストでの電子カルテ導入・運用が実現できる高いコストパフォーマンス性も高く評価されている。
地域包括ソリューション「MINET」は、は複数医療施設のSOAP・処方・検査結果・DICOM画像等の診療に関わる情報や、複数介護施設が提供する連絡票等の患者の状況に関わる情報を、場所・時間を問わず共有して一覧化することができる。その結果、病院・診療所等の医療施設、訪問介護事業所等の介護施設やケアマネージャー等の介護サービス、薬局は、業務効率化とサービスの質向上を達成が期待できる。
同社ブースでは、先進性やAI技術を前面に打ち出し、白を基調としたシンプルなレイアウト設計での展示を実施。多くの来場者が同ブースを訪れていた。
●医療機関業務支援システム「@link」
今回の展示で同社が注力して出展していたのが、産婦人科の診療予約業務をサポートする医療機関業務支援システム「@link」である。同システムは、今年4月にメドレーと合併したオフショア社が開発したシステムで、産婦人科の予約・受付業務をサポートする。
展示では、特に分娩施設にフューチャーして、予約管理画面上に妊婦の週数に関する情報が表示される点が強調した。また、「@link」を介して電子カルテ上の診療情報に関連したメッセージを送信する機能を紹介。パッケージには患者様向けサービス統合管理サイト「Web予約サイト」、患者様向けサービス統合管理アプリ「アットリンクアプリ」、コンテンツ配信サービス「Wovie」、妊婦健診記録データ閲覧サービス「マタニティダイアリー」といったサービスを標準で実装している。また、妊婦の方々に週数情報や受診案内等の情報配信を行うコンテンツ配信機能やデータ分析機能、アンケート機能などを有しており、特にエコー画像の動画配信機能などが妊婦に喜ばれているとブース担当者はコメントした。
医療機関業務支援システム「@link」の画面