ニプロ/看護業務の効率化と医療安全性の向上を支援する多彩なシステムをアピール

ニプロ/看護業務の効率化と医療安全性の向上を支援する多彩なシステムをアピール

 総合医療ネットワークを推進するニプロは、国際モダンホスピタルショウ2025において医療機器データ通信サポートシステム「HN LINE」を中心に展示し、業務の効率化に加え、医療安全性の向上など、IT技術を活用した看護業務の積極的支援を行う姿勢をアピールした。

●医療機器データ通信サポートシステム「HN LINE」
 医療機器データ通信サポートシステム「HN LINE」は「バイタル管理」「輸液管理」「心拍・心電計連続見守り」によって、日常業務で医療機器に取り込まれた情報を院内の各端末に速やかに、かつ正確に共有できる医療機器データ通信サポートシステム。
 バイタル管理では、予めスタッフIDによる認証を終えたスマートフォンなどの端末から「HN LINE」アプリを利用して患者IDを認証し、あとは通常通りにバイタルを測定。測定結果はBluetooth無線通信を利用してリアルタイム送信され、自動的に端末に共有、さらに電子カルテに反映される。連携可能項目は血圧、体温、血糖、SpO2、呼吸数、脈拍など。
「輸液管理」では、患者への輸液状態において「ポンプが」「どこで」「どういう状態か」を、スマートフォンなどの端末からリアルタイムで知ることができる。離れた場所でもポンプの動作状況を確認でき、またアラーム監視機能やオーダー照合機能、実施記録の電子カルテへの送信機能なども組み込んでいる。
「心拍・心電計連続見守り」では、「だれが」「どういう状態か」を、スマートフォンなどの端末からリアルタイムで知ることができる機能。Bluetooth無線通信を利用して患者の心拍データがリアルタイム送信され、また心拍のしきい値を超えるとアラートが発報されるとともに心電データの送信モードに自動的に切り替わる。これにより夜間の患者の見守りと迅速な対応が可能となり、患者のQOL向上に貢献する。
「HN LINE」では、さらにPOCT(point of care testing)を用いた病棟での血糖管理システムも利用可能。患者の血糖値を測定し、POCT対応機器のニプロケアファストプロで測定された結果を自動取り込みすると、専用ソフトでの精度管理や電子カルテとのデータ連携を行うことができる。

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医療機器データ通信サポートシステム「HN LINE」

 同社ブースでは「HN LINE」の他に、総合医療ネットワークとして「Heart Line」と「げんきノート」を展示。なお、現地のスタッフは「拡張性を持ったシステム管理を進めていくことをコンセプトにしています。院内の電子カルテと情報共有でき、患者の取り間違いがないなど、医療安全に貢献できる」と述べ、その有用性をアピールした。


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