ジェイマックシステム/開業医向けクラウドPACS「Clims」を中心に放射線部門業務システム群を出展
放射線画像分野を中心に最新のIT製品とサービスを提供しているジェイマックシステム。ホスピタルショウ2025では、開業医向けクラウドPACS「Clims」に注力した展示を実施した。その他にも、シンプルな操作性と機能性を両立したクリニック向けのPACS「XTREK STATION」や放射線部門業務システム「ACTRIS」、線量管理システム「DoseChecker」を展示。また、院内感染対策商品として、洗えるキーボード&マウス「Ckeable(クリアブル)」等を出展した。
●開業医向けクラウドPACS「Clims」
ジェイマックシステム社のブースでは、開業医向けクラウドPACS「Clims」の展示を大きくアピールした。同システムの最大の特徴は、その低コストによる導入・運用が可能な点である。保守サービス込みで1ヵ月1万5000円(税別)の費用のみで運用を実現。画像ビューアや管理者ツールはWebベースで開発されており、面倒なインストールや更新作業は不要で、施設内の電子カルテ端末との相乗りはもちろん、院外からノートPCやiPadを利用した画像閲覧、オプションでの遠隔読影連携も可能となっている。
画像ビューアは、病院向けのPACSと異なり、画像検索や電子カルテへの画像貼り付けなど、開業医に必要な機能のみに集約化しており、ユーザーインターフェースとしてはモニタ画面上のボタンを大きくするなど、ユーザーにとって分かり易く、直感的な操作が可能となっている。過去画像との比較読影の際に読影部位を同期させる機能が追加されたことで、より使い勝手が向上している。
また、同システムの機能で、導入施設から評価が高いのは、クリニック同士でのオンラインによる画像連携を実現した配信機能である。連携するクリニック間で、事前にアカウントとメールアドレス、セキュリティを担保したクライアント証明書を登録すれば、メールによる画像転送が可能となっており、メディアによる画像データ搬送の手間が不要になる。このほか、レポートにはテンプレート機能を搭載しており、登録した定型文を容易に入力できるなど、ユーザーのニーズに応えた機能を多数搭載している。
クラウドPACS「Clims」のビューア画面