BARCO/Visioneering a bright tomorrow

BARCO/Visioneering a bright tomorrow

https://www.barco.com/ja

最新の技術を用いた可視化ソリューションを提供するBARCO(バルコ)は、「Visioneering a bright tomorrow」というビジョンのもと、本年中に日本で発売予定の32MPカラーディスプレイ「Coronis OneLook」や、最新の映像配信管理システム「Nexxis」、品質管理ソフトウェアの「QAWeb Enterprise」といった新製品のほか、参考出品のウルトラワイドディスプレイなどをITEM2025で披露した。

●【初出展】32MPカラーディスプレイ「Coronis OneLook」
 ブースの最大の注目は、本年中の発売を予定する32MPカラーディスプレイ「Coronis OneLook」の日本初出展だ。従来の12MPカラーディスプレイ「Coronis Uniti」の後継機種で、日本乳がん検診精度管理中央機構より適合モニターとして認定を受けた「Coronis OneLook」は、人間が1度に視認可能な大きさを追求し、33インチ・アスペクト比3:2の液晶パネルを採用。横寸法を短くすることで左右の視線移動距離を抑え、長時間使用による画像観察の疲労を低減する。また、中央の筐体枠を省いたことで視線移動のストレスを軽減した。さらに、カスタマイズ可能なタッチバーや、グラフィックボードとディスプレイ間の同期を行って動画像のブレやちらつきなどを解消するRapidFrame(高速画像表示)、液晶パネルと保護カバーの間に樹脂素材を充填して光の屈折率を最小限に抑えるBarco Optical Glassなどを採用し、画像観察の精度及び効率性を高めている。
 ディスプレイとしてはほかにも、12MPカラーディスプレイ「Nio Fusion 12MP」や5.8MPカラーディスプレイ「Nio Color 5.8MP」といったブレストイメージング用、8MPカラーディスプレイ「Nio Color 8MP」や「Eonis Color 8MP」などのPACS/Home Reading/Pathology用、デジタルパソロジー向けで初のFDA使用認可を取得した「MDPC-8127」ディスプレイなどを展示し、先進的かつ多様な医療用ディスプレイを展開していることをアピールした。

32MPカラーディスプレイ「Coronis OneLook」

●品質管理ソフトウェア「QAWeb Enterprise」
 昨年7月に厚生労働省の告示で「GSDFキャリブレーション機能付き画像診断用ディスプレイ」が特定保守管理医療機器に指定されたことから、医療機関では画像診断用モニターの品質管理に改めて注目している。BARCOでは統合・拡大する医療法人のコンプライアンスを維持するために役立つ、PACSディスプレイシステムの一元管理型の品質管理ソフトウェア「QAWeb Enterprise」を披露した。「QAWeb Enterprise」には最先端のネットワークセキュリティ技術を採用。院内に新たなサーバーが不要のため、低コストで一元管理システムが導入可能だ。ワークフローの速度も短縮。手動キャリブレーションで15~20時間かかっていた作業を、約5~10分に短縮することができる。

品質管理ソフトウェア「QAWeb Enterprise」

●参考展示の新製品を鋭意配して最新の映像配信管理ソリューション「Nexxis」を提案
 映像配信/画像統合ソリューション「Nexxis」の紹介コーナーでは、ワイヤレスソリューションや院外ライブ配信システム「NexxisLive」のオンプレミス機能などを披露したほか、新世代の55インチIVR用ディスプレイ「MDAC-8455」を参考出品して、画像下治療システム「Nexxis IVR」を紹介する。
「MDAC-8455」は最新の色域パネルを採用して多種多様な医療画像を高い色再現性で実現すると共に、保護ガラスの圧着にOptical Bonding技術を導入して高い視認性を確保。本体のスリム化と軽量化も実施する。ブースではこの最新ディプレイを使い、画像下治療システム「Nexxis IVR」の高品質な検査環境をアピール。同時に表示できる映像ソースは最大8で、各画像の表示サイズと表示位置はカスタマイズ可能である。現地のスタッフは、「Nexxis IVRは高い柔軟性があり、ハイブリッド手術室や画像下治療、心血管治療など特有の映像にも対応している」と解説していた。
 一方でワイヤレスソリューションでは、4Kの高精度画質と最高クラスの汎用性を誇る32インチサージカルディスプレイ「MDSC-8532SSTF」と「MDSC-8532NXF」を、4K解像度トランスミッションシステムでつないで、精緻かつ最適なIPネットワーク配信を実現する。また、操作室をイメージしたコーナーには、曲面に対応した有機ELディスプレイの「49″ULTRAWIDE(49インチウルトラワイド)」と、NexxisLive用24インチマルチタッチ・ユーザー・インターフェース「AIO 24″」を参考出品。49″ULTRAWIDEではすべての情報を一目で確認することが可能で、「AIO 24″」では24インチのディスプレイの中にマルチタスク機能をall-in-oneで搭載している。


有機ELディスプレイ「49″ULTRAWIDE」


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