キヤノンメディカルシステムズ/Meaningful innovation. Made possible.
キヤノンメディカルシステムズは、「Meaningful innovation. Made possible.」をメッセージに掲げ、AIソリューションブランド〈Altivity〉のもとに集結したAI技術及びそれらを搭載した各種製品を展示。同ブランドがもたらす臨床、運用、経営の価値とともに、最新技術を搭載した製品や様々なソリューションを紹介していた。
●【新製品】全身用マルチポジションCT「Aquilion Rise」
CTブースでは、ガントリが90度回転かつ上下移動することで、従来の臥位撮影に加えて、一つの装置で立位/座位の撮影も可能となった「Aquilion Rise」が初披露された。同装置は新設計の片持ちガントリ機構や患者誘導チルトにより患者さんや医療従事者の動線を広く確保し、立位や座位検査時のスループットの向上を実現。また、カメラを用いた患者の自動ポジショニングや、AIを活用した自動化技術INSTINXプラットフォームによる直感的なワークフローにより、シンプルかつ迅速な検査を行うことができる。また、ドーム中央の周囲にセンサーを装備し、医療安全面に配慮した機能も搭載。また、同装置は80列CTであり、価格もリーズナブルに抑えるなど、昨今の厳しい病院経営に配慮したものとなっているなどの特徴から、非常に多くの来場者の関心を集めていた。
全身用マルチポジションCT「Aquilion Rise」
●医用画像解析ワークステーション「Abierto Vitrea」
ヘルスケアITブースでは、画像解析ソリューション、読影ソリューション、診療支援ソリューションの3カテゴリーで展示。医用画像解析ワークステーション「Abierto Vitrea」を出展した。同ワークステーションは、従来、取り扱っていたAZE社の3Dワークステーションと、CTやMRIのコンソール上で行ってきた特殊な解析ワークステーション「Vitrea」の2つを融合し、「Abierto Vision」に実装したもの。3Dの画像解析ワークフローの簡略化と直感的な操作性を実現するため、ユーザーインターフェイスをCTのコンソールライクに設計。CTやMRIの操作室に配置されることを想定した設計となっており、先進的かつ操作性の高い画像解析ワークステーションとなっている。
「Abierto Vitrea」
●【初出展】アンギオCT「Alphenix Sky+,Aquilion Exceed LB」
キヤノンメディカルシステムズでは、6年ぶりにアンギオCTを展示。血管撮影装置「Alphenix Sky+」と自走式80列マルチスライスCT「Aquilion Exceed LB」を組み合わせたタイプのものを新ラインナップとして登場させた。
血管撮影装置には、昨年、実機展示した「Alphenix / Evolve Edition」に搭載されている透視画像処理技術「αEvolve Imaging」を搭載している。同装置が搭載してる技術は、これまでの実績に基づく更なるAI学習によって“第二世代”の「αEvolve Imaging」となっており、更に画質が向上。多くの循環器科医からも高い評価を得ているという。
アンギオCT「Alphenix Sky+,Aquilion Exceed LB」
●1.5テスラMRIに「PIQE」を搭載
MRIブースでは、AIによる”超解像”DLR*技術「Precise IQ Engine(PIQE)」を、従来の3テスラ装置「Vantage Centurian」「Vantage Galan 3T / Supreme Edition」だけでなく、1.5テスラ装置「Vantage Orian」「Vantage Fortian」にも搭載したことをアピールした。短時間撮影と高空間分解能を両立させることができ、検査件数の増加など、病院運営・経営面でのメリットを強調。具体的な画像としては、26秒で撮影可能なT2強調画像を最短8秒での撮影や、「PIQE」のアプリケーション「RDE DWI」によるDWI画像撮影、乳児など息止めや呼吸同期が困難な患者の動きを抑制した撮像することができるなど、さまざまなシーンにおける検査に貢献する。
●【新製品】超音波診断装置「Aplio beyond」
超音波診断装置ブースでは、キヤノンデザインを踏襲したシリーズのプレミアムエントリーモデルである「Aplio beyond」を初展示した。同製品は、高性能ながらコンパクトなモデルを両立させている。同装置のみに搭載された「Precision Plus Fine Processing mode (PPFP)」機能は、Bモード画像内でRAWデータ信号の隣り合ったの輝度の連続性を分析し高性能なGPU、CPUによって画像処理を行い、これまで飽和し滲んだ箇所をシャープに表現。信号強度が低い箇所は輝度補完を行いバランスを整え、組織の境界および構造をシャープに描出することができる。
超音波診断装置「Aplio beyond」
●【初出展】多目的デジタルX線TVシステム「Ultimax-i Unity Edition」
デジタルX線TVシステム「Ultimax-i Unity Edition」を初出展した。同装置では、FPDをキヤノン製のものに一新。透視画像及び静止画像の階調度が14bitに統一。また、新画像処理条件「Accent」は、デバイスや造影剤、関心部位など、現場のスタッフが見たい部分を強調し、より主義従来装置の持つ白トビ・黒ツブレがないだったものが、
「Ultimax-i Unity Edition」
●【新製品】一般X線撮影システム「Radrex i5 / Flex Edition」
X-Rayブースでは、今年3月に発売が開始されたばかりの一般X線撮影システム「Radrex i5 / Flex Edition(ラドレックス アイファイブ / フレックス エディション)」を初出展した。同装置は、受診者にも操作者にも優しい一般撮影室の実現を目指し、システムを構成する各ユニットのデザイン・操作性を一新。昨今、女性の診療放射線技師が増えていることにも配慮し、支持器を移動させる際の初動に必要な力を当社従来モデル比で66%低減。X線管部分は丸みを帯びたデザインにして患者への圧迫感を軽減。天井走行レールやケーブルも細めのものを採用し、埃などが溜まりにくく清掃しやすい検査環境を実現している。
画質に関しても、AIを活用して開発されたキヤノンDR用ノイズ低減処理「Advanced intelligent Clear-IQ Engine (AiCE)」や、撮影シーンや撮影部位を選ばずにX線撮影時間の制御が可能な「Built-in AEC Assistance(BiAA)」、光学カメラを活用したAIソリューション「Camera Assist」を搭載。受診者のケアに集中する操作者を支援することにより、質の高い画像提供と医療安全に貢献します。
「Radrex i5 / Flex Edition」
●マンモグラフィ装置「Pe・ru・ru」シリーズ
マンモグラフィのブースでは、「Pe・ru・ru」シリーズでトモシンセシス撮影を可能にした「Pe・ru・ru LaPlus」と、新たにDeep Learning技術を用いたノイズ低減処理技術「Intelligent NR)」を搭載した「Pe・ru・ru LaPlus」を展示。更なる高画質化をアピールしていた。