アドバンスト・メディア/AmiVoiceをパートナーに、進化する医療の未来へ

アドバンスト・メディア/AmiVoiceをパートナーに、進化する医療の未来へ

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AI音声認識「AmiVoice」を活用した医療現場向けの各製品・サービスによる効率化及び快適化を通じ、医療従事者が本来の業務に集中できる環境づくりをサポートするアドバンスト・メディアは、「AmiVoice」をパートナーに、進化する医療の未来へ」をテーマに据えて、医療向け音声入力システムの「AmiVoice Ex7」や、医療向けAI音声認識ワークシェアリングサービス「AmiVoice iNote/iNote Lite」、文字起こし/議事録作成アプリケーション「AmiVoice ScribeAssist」などをITEM2025で披露した。ブースは大型モニターで「AmiVoice」の概要を紹介するコーナーのほか、専用マイクやスマホを使って実際に「AmiVoice Ex7」などが体験できる3つのコーナー、そして「AmiVoice」の導入及び研究事例を紹介するコーナーで構成する。

●医療向け音声入力システム「AmiVoice Ex7」放射線科読影レポート向けの「AmiVoice Ex7 Rad」
「AmiVoice Ex7」は各診療科に最適化させた医療専用の音声入力辞書を搭載する音声入力システムで、機能としては単語登録やテンプレート登録、句読点自動挿入、ユーザー管理、音響学習及び候補学習などを採用。電子カルテやレポートシステムへの入力に際してキーボードを使用するよりも迅速に入力でき、合わせてカルテ内容の画一化も防止できる。仕様としてはスタンドアローン版とクライアントサーバー版、そしてフローティングライセンスのライセンス管理機能を強化したクライアントサーバー版という3タイプを設定。使用マイクは有線の「AmiVoice Front SP02」と「SpeechMike Premium SMP3700」のほか、ワイヤレスタイプの「SpeechMike Premium Air SMP4000」を用意している。
 放射線科読影レポート向けの「AmiVoice Ex7 Rad」については、単純X線/CT/MRI/血管造影/核医学の専門用語に特化した辞書を搭載。認識した所見は音声・テキストの両方で保存し、トランスクライバとの併用で作業効率をアップさせる。メーカーを問わず、各種読影レポートシステムに対応していることも、同製品の訴求点だ。なお、辞書としては前述の「Rad」のほか、電子カルテ向けの「Clinic」や調剤薬局向けの「Pharmacy」も用意。年次バージョンアップで新規用語や新薬剤名等に対応する機能も有している。


医療向け音声入力システム「AmiVoice Ex7」

●文字起こし/議事録作成アプリケーション「AmiVoice ScribeAssist」
「AmiVoice ScribeAssist」は、対面・非対面の幅広いシーンで活躍する文字起こしアプリケーション。カンファレンス/院内会議や対面/オンライン診療、入退院面談/ICなどで利用でき、しかもインターネット未接続の状態で音声認識が可能なため、安心して使用することができる。また、「ToDo」や「決定事項」など重要な発信へのタグ付けが可能。発言者の声を学習させると、自動的に話者を識別する機能も備える。ほかにも、重要な会話の聞き漏らし防止や聴覚障がい者とのコミュニケーション支援にも役立つ字幕表示、リアルタイムでのテキスト化・編集、専門用語や院内独自の用語などの認識機能、聞き返したい箇所の再生機能などを採用。ChatGPTと連携してワンクリックで議事録形式に自動要約できる機能を設定していることも訴求点である。

●医療向けAI音声認識ワークシェアリングサービス「AmiVoice iNote」「AmiVoice iNote Lite」
 「AmiVoice iNote」と「AmiVoice iNote Lite」は、スマートフォンからの音声を活用して、いつでもどこでも簡単記録作成が可能な医療向けAI音声認識ワークシェアリングサービス。カルテなどの入力業務の効率化及び質の向上のほか、タイムリーな情報収集や情報共有、勤務状況のモニタリングなど、蓄積されたデータを活用した労働環境改善やタスクシェアリングを促すことで、医療サービスの向上に貢献する。使いやすさもトピックで、音声入力のスムーズな文字化のほか、テンプレート対応やテキスト・写真の転送も実現。分かりやすくてユニークなスタンプを設定したことも、同サービスの特徴である。


「AmiVoice iNote」とスマートフォンとの連携

●「AmiVoice iNote」を導入して院内DXを実現した病院と、AI音声認識を活用した対話型看護アシストシステムの共同開発の事例をパネルで紹介
 ブースでは「AmiVoice 事例&研究紹介」のタイトルを掲げて、「AmiVoice iNote」を導入して院内DXを実現した日本赤十字社愛知医療センター 名古屋第二病院の事例と、アドバンスト・メディアと社会福祉法人恩賜財団 済生会熊本病院が共同開発して特許出願中のAI音声認識を活用した対話型看護アシストシステムの事例を、パネル展示で披露する。
 名古屋第二病院では、看護部において、時間外勤務になってしまう原因の多くが記録で、しかも電子カルテ端末の台数が十分ではなく使いたいときに使えない状況にあった。また、他業務を優先せざるを得ず記録が後回しなることが多い事態もあった。そこで、医療向けAI音声認識ワークシェアリングサービスの「AmiVoice iNote」を導入。患者支援センター(PPM)では、面談後の移動中に記録内容をAmiVoiceで吹き込んでおき、カルテに送信してから後に修正。救急外来では、受診患者のトリアージ記録を音声や写真で入力し、また問診中にキーワードをメモしておいて患者退出後にそのメモをAmiVoiceで吹き込んでトリアージシートに転送する。病棟の循環器心臓血管外科では、患者が転棟する際の移動中に情報をAmiVoiceで吹き込み、また褥瘡の評価、急変時や転倒時の状況などもメモ代わりに単発で吹き込む。こうして記録時間の短縮などを成し遂げ、看護の主業務に時間を割けるようになった。
 一方、アドバンスト・メディアと済生会熊本病院が共同開発した対話型看護アシストシステムは、時間を節約しつつも正確な情報管理を可能にすることを目的として、AI音声認識を活用したオーダー情報や患者の重要な情報の容易な取得、音声入力による迅速なリマインダー登録を目指す。システムはスマホなどのモバイルアプリ、「AmiVoice Medical Server」、データベース、インターフェースプログラム、電子カルテDWHで構成。機能としては、該当患者を発話で選択して確認したい情報を問い合わせできる患者情報取得機能、患者が行う検査をタイムライン形式で表示し、「未実施」の検査情報も確認可能な各種オーダータイムライン表示機能、「個人リマインダー」と「病棟リマインダー」を搭載したリマインダー機能を採用して、より効率的な対話型看護アシストシステムを実現した。なお、今後の研究開発としては、「声で情報を得る」だけでなく「声で記録する」に対応、データの2次活用による医療現場の“働き方”などの解析、看護以外の医療領域への展開などを想定している。


名古屋第二病院と済生会熊本病院の事例紹介パネル


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