富士フイルムメディカル/地球上の笑顔の回数を増やしていく。

富士フイルムメディカル/地球上の笑顔の回数を増やしていく。

https://fujifilm.com/fms.ja

富士フイルムは、富士フイルムメディカル、富士フイルム医療ソリューションズらと共に、合同ブースで展示。「地球上の笑顔の回数を増やしていく。」をテーマに、トータルヘルスケアカンパニーとして、グループの総力を挙げた豊富な製品ラインアップを紹介。次代の医療を担う様々な領域の製品やシステムとソリューション、サービスを展示し、多くの来場者を集めた。

●【新製品】「FCT iStream Plus(エフシーティー アイストリーム プラス)」
CTブースでは、昨年より販売を開始した「SCENARIA View Plus(シナリア ビュー プラス)」と、2025年6月2日から販売開始予定の「FCT iStream Plus(エフシーティー アイストリーム プラス)」の2機種を実機展示した。
「SCENARIA View Plus」は、7.5MHU X線管装置を搭載、ガントリの回転速度は1回転0.35秒の性能を持ち、心臓疾患や救急診療を対象に、より高精度なCT検査を実現する装置である。
 一方、「FCT iStream Plus」は、昨年発表した「FCT iStream」に、上位機種で搭載していた適切なポジショニングをワンボタンで実現するAutoPositioning機能を追加搭載。また、「SCENARIA View Plus」にも搭載されている動き抑制技術も搭載している。「FCT iStream Plus」には6MHU X線管装置、7.5MHU X線管装置を搭載、ガントリの回転速度は1回転0.5秒と「SCENARIA View Plus」には若干劣るものの、心臓等の高速撮影が不要な部位の検査であれば、十分以上な高画質な画像を得ることができる。
また、CTブースでは、「患者の動きをどのように捉えるか」をコンセプトに開発した動き抑制機能によるブレのない高画質な画像の良さをアピールしていた。


「FCT iStream Plus」

●【新製品】ゼロヘリウム型ワイドボア1.5テスラ超電導MRIシステム「ECHELON Synergy ZeroHelium(エシェロン シナジー ゼロヘリウム)」
MRIブースでは、昨年販売を開始して大きな反響を呼んだ、液体ヘリウムを一切使用しない完全ゼロヘリウムを実現した1.5テスラ超電導MRIシステム「ECHELON Smart ZeroHelium(エシェロン スマート ゼロヘリウム)」を展示。、すでに数十台の稼働実績があり、展示ブースでは、ユーザーから寄せられた声をビデオ紹介。
また、2025年4月に販売を開始したばかりのゼロヘリウム型ワイドボア1.5テスラ超電導MRIシステム「ECHELON Synergy ZeroHelium(エシェロン シナジー ゼロヘリウム)」も出展した。ゼロヘリウム装置は従来型のMRIと同等の消費電力であったが、新たに同装置には消費電力を抑えるエコモードを搭載。さらに消費電力節減が可能となったことをアピールした。
また、出展したMRIに搭載されている最新のAI応用技術を搭載したアプリケーションV11の機能性を紹介。「高画質化」「オートメーション化」「再撮影をしない」をコンセプトにDLR技術を駆使して開発した同アプリケーションでは、AI技術を活用してハーフスキャンの未計測部分を推定する新開発の「DLR Symmetry」を搭載、画質劣化の少ない画像を得ることができるようになっている。
自動位置決め機能での適用部位が子宮や心臓領域を加えるなど、8部位から15部位に拡大。また、昨年発表されたAIカメラによる画質改善機能に加え、患者の呼吸状態をモニタリングする機能を追加されており、新ソフトウェアによる性能向上が見られた。


「ECHELON Synergy ZeroHelium」

●【機能追加】読影ビューワ「SYNAPSE SAI viewer」&
ビューワ一体型読影レポートシステム「SYNAPSE SAI Report」
 読影ソリューションのブースでは、読影ビューワ「SYNAPSE SAI viewer」の最新バージョン2.6とビューワ一体型読影レポートシステム「SYNAPSE SAI Report」のバージョン1.5を出展した。読影ビューワ「SYNAPSE SAI viewer」では、CTを中心に展開してきたAI技術をMRIにも拡大し、頭部MRIに対する3つの機能を追加した。
 1つ目は「頭部SAIフィルタ(MR)」機能で、周辺組織と比較して高信号領域(FLAIR画像)と低信号領域(T2★強調画像)を抽出する。2つ目は、レポート作成時に必要な脳区域の解剖構造を可視化する「脳区域ラベル」機能、3つ目は頭部領域の画像診断で必要な
脳血管における画像処理に貢献する「脳抽出」機能を搭載。
「頭部SAIフィルタ(MR)」では、脳内の白質病変や微小出血などを自動で抽出することができるなど、臨床上非常に有益な情報を提供する機能となっている。
「SYNAPSE SAI Report」では、オプションとして、構造化データベース機能を追加しており、読影医が入力した文書を単語単位でデータベースに収納し、レポート入力の補助機能を強化している。


読影ビューワ「SYNAPSE SAI viewer」の「頭部SAIフィルタ(MR)」機能画面

●【新製品】ハイエンド回診用X線撮影装置「FUJIFILM DR CALNEO Go iQ」
 X線撮影システムのブースでは、2025年6月2日から販売開始予定のX線撮影システムハイエンド回診用X線撮影装置「FUJIFILM DR CALNEO Go iQ(カルネオ ゴー アイキュー)」を出展した。同製品では、新たに操作性を向上させ、撮影支援機能を搭載した2タイプ(スタンダードタイプ、セカンドモニタ搭載タイプ)を発売する予定。
両タイプ共通の機能としては、背面側にある収納部分にDRパネルを収納することでDRパネルの充電ができるようになっており、回診業務の際のバッテリ状態チェックやバッテリ交換などが不要となる。また、同装置はDRパネル「FUJIFILM DR CALNEO Flow(カルネオ フロー)」に対応。撮影したX線画像の散乱線*4成分を低減しコントラストと粒状性を向上できる画像処理技術「Virtual Grid(バーチャルグリッド)処理」や、撮影した画像から受診者に適したコントラストと濃度に調整する「ダイナミック処理」を使用でき、CR
に比べて約1/4のX線量でも高画質な画像が得られる。
「セカンドモニタ搭載タイプ」では、ポジショニング時に必要な情報や操作を操作者の手元付近に集約するため、セカンドモニタをコリメーター部に搭載し、撮影の効率化を図ることを目指しました。このセカンドモニタでは、受診者情報・撮影メニューの表示や撮影条件の変更操作ができ、さらに、カメラアシスト機能を追加することで、ライブビュー表示と共に撮影距離やX線入射角度の表示が可能である。
「CALNEO GO iQ」はAI技術を活用して開発した「X-ray Centering Navi」機能を搭載。撮影する部位のX線照射中心を推定し、ライブビュー画像上に位置合わせ指標を重ねて表示することができ、ポジショニングや撮影装置の位置決めを容易に行うことができる。


「FUJIFILM DR CALNEO Go iQ」

●【新製品】「VisualAID -ERCPプランニング」
2025年4月に販売を開始したばかりの画像解析ソフトウェア「VisualAID -ERCPプランニング」を出展。同ソフトは、ERCP手技中にX線透視撮影システム「CUREVISTA Open」「CUREVISTA Apex」2で撮影したX線透視画像に、3D画像解析システム「SYNAPSE VINCENT」で、CTやMRCP画像から作成した胆管や膵管及び近接臓器である肝臓、胃、膵臓、十二指腸の3D画像を重畳表示することを可能にしている。重畳された3D画像は回転や透過率の調整が可能で、2D画像だけでは関心部位が見えにくい状況でも、胆管・膵管の分岐や肝門部、肝内胆管などの複雑な走行を、医師が確認することが可能となる。さらに肝内胆管は、肝臓内の栄養血管区分(クイノー分類)に基づく領域単位で、表示/非表示の切替えなどを簡便に行うことができる。同ソフトにより、胆管の走行や臓器との重なりなど、解剖学的構造の把握が容易になる。消化器内科医からの期待度は非常に高く、治療中の状態の確認や、手技に対しての安心感につながるとの評価を得ているという。


「VisualAID -ERCPプランニング」


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