イーメディカル東京&東京計器アビエーション/より安全でより快適な医療環境を最新技術で実現する
主にMRI室の安全管理および運用を助ける製品を販売するイーメディカル東京は、シールドルームでも使用可能なMRI室対応LEDを取り扱う東京計器アビエーションとともにブースを展示した。MRI施設の安全管理に関心のある来場者たちは、興味深げにブースに展示された製品群を見て、配慮の行き届いた作り込みに感心した様子だった。
●MRI室用磁性体センサー「MAGFHY AXIA」
近年MRI室の吸着事故は年間120〜130件ほど報告されており、損害や人身事故の発生が案じられる問題となっている。昨年より登場した「MAGFHY AXIA(マグフィー アクシア)」は、強磁性体の吸着事故ゼロを目指して開発されたMRI室用磁性体センサーの最新作だ。支柱2本1対で運用することで、センサーの弱点である距離が離れると感度が鈍る現象を抑制。そして特許取得のベクトル検知により、磁場変化を演算処理することで小さな磁性体も逃すことなく検知することを可能にしている。また、「MAGFHY AXIA」は支柱間配線不要の無線式となっており、ベース工事不要の自立型、またはアンカー固定型として運用法を選ぶこともできる。
MRI室用磁性体センサー「MAGFHY AXIA」
●MRI室対応LED照明「mag luminance」
画像診断に影響しない低ノイズ設計、吸着事故のリスクを低減する非磁性体仕様、そして安定した調光機能といったMRI室に求められる機能および性能を追求して設計されたLED照明が「mag luminance(ルミマグナンス)」シリーズだ。電源とインバータはシールドルームの外に設置することで、画像診断に影響を与えないようになっている。写真は局部照明(スポットライト)で、設置する天井からの距離が離れていても造影剤検査などの際に手元を明るく照らすことが可能。LED光の直進性という特徴を活かし、さらに特別なレンズで光線を収束させている。
MRI室対応LED照明「mag luminance」