シーメンスヘルスケア&バリアン メディカル システムズ/ヘルスケアを、その先へ。すべての人々へ。

シーメンスヘルスケア&バリアン メディカル システムズ/ヘルスケアを、その先へ。すべての人々へ。

https://www.siemens-healthineers.com/jpgehealthcare.com/jp

シーメンスヘルスケアとバリアン メディカル システムズは、例年どおり、一体化した共同ブースで出展した。シーメンスは「We pio neer breakthroughs in healthcare. For everyone. Everywhere. Sustai nably. ヘルスケアを、その先へ。すべての人々へ。」というテーマの、最新の医療機器やソリューションを展示。バリアン メディカル システムズは、「Comprehensive Cancer Care:包括的ながん医療へのアプローチ」をさらに一歩前進させたソリューションOne Healthineers Ecosystem を提案した。

●【新製品】1.5TヘリウムフリーMRI「MAGNETOM Flow」
MRブースでは、2024年11月に発売を開始した、最新の1.5TヘリウムフリーMRI「MAGNETOM Flow(マグネトム フロー)」を初出展した。同装置は、世界的に希少な液体ヘリウム0.7Lを完全密閉した冷却装置によって超電導状態を維持。万一の停電等によるクエンチが発生してもヘリウムガスを排気する必要が無く、へイルムの再充填も不要。コンパクトな装置化を実現しており、MRI設置について検査室の大幅な工事等を行うことなく設置性することができ、省スペース化を実現している。
同装置ではコイルも一新しており、「BioMatrix Contour coils」は非常に軽量且つフレキシブルなものとなっている。同コイルには新開発したポジションセンサー「BioMatrix Position Sensor 」を搭載。内蔵されたセンサーからコイルの位置情報を自動認識し、撮像位置を自動認識する機能を組み合わせることで、全身撮像のポジショニングを1回のタッチ操作で完了できることから、検査前の準備時間を短縮することが可能である。
また、AIを用いたMRI 画像の再構成技術「Deep Resolve」を搭載し、撮像時間を50% 短縮しながら、空間分解能を倍増させた高精細な画像を提供。優れた撮影画像により診断の質の向上に貢献するだけでなく、撮像時間を大幅に短縮することで、患者の心理的負荷の軽減に加え、検査の効率化、電力消費の低減など、病院経営の効率化にも貢献する。
MRIでのトピックスとしてもう1点、新たなMRI用ソフトウェア「MR syngo XB10」を出展。同ソフトは「MAGNETOM Sola」「MAGNETOM Altea」「MAGNETOM Sola Fit」「MAGNETOM Vida」「MAGNETOM Lumina」「MAGNETOM Vida Fit」の6機種に搭載可能。同ソフトウェアにより、再構成技術「Deep Resolve」について2Dだけでなく3D画像にも対応することを実現するなど、各種画像の更なる高画質化を実現している。


1.5TヘリウムフリーMRI「MAGNETOM Flow」

●フォトンカウンティングCT「NAEOTOM Alpha」
CTブースでは、2022年の発売以来、大きな反響が寄せられているフォトンカウンティングCT「NAEOTOM Alpha」を出展。同装置は、すでに日本国内に17施設で導入・稼働が進められており、高い評価を受けているという。同社では2040年までに、販売する全てのCTをフォトンカウンティングCTにすると宣言しており、その先駆けとして2024年のRSNAで発表されたシングルソース型のフォトンカウンティングCT「NAEOTOM Alpha.Prime(※薬機法未承認)」を出展。今後のフォトンカウンティングCT普及に向けた取り組みの一端を披露した。


シングルソース型のフォトンカウンティングCT「NAEOTOM Alpha.Prime(※薬機法未承認)」

●【新製品】心内腔エコーカテーテル「AcuNav Lumos 4D ICE」
超音波診断装置のブースでは、2024年12月に発売された心内腔エコーカテーテル「AcuNav Lumos 4D ICE(アキュナビ ルモス フォーディー アイス)」を初出展した。
同装置は、従来の心腔内2Dエコー用カテーテル(2D ICE)と比較して、3D表示や同時に表示できるエコー断面が増えることにより、治療医や超音波術者の解剖学的構造の解釈が容易となり、今まで心腔内エコーが使用されてこなかった治療法での使用が期待される。局所麻酔下での検査が可能で、患者の身体的負荷を軽減。カテーテル室での治療を可能にすることで、検査師間の短縮・手技の効率化に貢献する。
使用施設での評価として、全身麻酔が必要な経食道プローブに代わり得る程度の診断精度・画質が得られるとして、今後は左心耳閉鎖術において、経食道プローブと同装置による評価を得ているという。なお、同装置は超音波診断装置「ACUSON Origin」のみに対応したものとなっている。


心内腔エコーカテーテル「AcuNav Lumos 4D ICE」と超音波診断装置「ACUSON Origin」

●【初出展】統合型医療情報プラットフォーム「Syngo Carbon」
Digital & Automationブースでは、今年3月に発売されたばかりの統合型医療情報プラットフォーム「Syngo Carbon」を初出展した。同プラットフォームでは、非DICOM画像を含めた医療画像、動画、臨床検査データ、テキストデータまで、患者に関連するさまざまな診療情報データを一元的に管理することができる。複数のシステムにアクセスすることなく、患者情報を1つのインターフェースで確認・管理できるため。診断やレポート作成に重要となる医療データの処理・解析のための負荷や時間を低減することができる。
 また、同プラットフォームでは、独自のAIによる画像解析処理、読影支援技術を活用した50以上のアプリケーションを含む、約100種類のアプリケーションに対応することができ、精度の高い診断や読影業務の効率化に貢献する。
さらに、同プラットフォームを用いることで、PACSやVNA、ビューワとして利用するだけでなく、CTやMRIのコンソール画面の共有、Webカメラ、チャット、音声通話を通じての遠隔サポートができ、遠隔検査プロトコル支援システム「syngo Virtual Cockpit」も操作が可能となっている。


統合型医療情報プラットフォーム「Syngo Carbon」

●イメージングソリューション「HyperSight」&体表面モニタリングシステム「IDENTIFY」
バリアン メディカル システムズは、3台のSGRTカメラを使用して放射線治療時にサブミリメートルの精度で患者の体表面情報をリアルタイムに表示する体表面モニタリングシステム「IDENTIFY(アイデンティファイ)」と、2023年6月に薬機法承認されたイメージングソリューション「HyperSight(ハイパーサイト)」を紹介した。同ソリューションは、TrueBeamプラットフォームで17秒、Halcyonプラットフォームであれば6秒でCBCT画像を取得することができる。被検者の息止めによる検査がより容易になり、画像誘導放射線治療(IGRT)や適応放射線治療(Adaptive Radiation Therapy)における治療精度の向上を実現している。両者を組み合わせることによって、より高精度かつ安全な放射線治療を実施することができる。
 

体表面モニタリングシステム「IDENTIFY」


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