ジェイマックシステム/Provide Value-受け継がれた思いを価値に-

ジェイマックシステム/Provide Value-受け継がれた思いを価値に-

https://www.j-mac.co.jp

放射線画像システムのパイオニアとして、ユーザーのニーズに応える最新の医療IT製品とサービスを提供し続けているジェイマックシステムは、「Provide Value-受け継がれた思いを価値に-」をテーマに掲げ、ITEM2025に出展する。ブースのコーナーはImaging Solution(PACS/ビューア/レポート)、IT Solution(線量管理/RIS/RTIS)、遠隔読影Solutionのほか、AI研究紹介の「Work In Progress(W.I.P.)」や導入事例紹介の「CASE STUDY 倉敷中央病院」で構成し、画像読影の質の向上や効率性のアップ、セキュリティを高めたソリューションといった最新製品、そしてAIによる医療システムの発展の可能性などを披露した。

●AI処理システムの新ブランド「Rely-AI(リライ)」
 Imaging Solutionのコーナーでは、これまで技術展示として参考出品してきた画像のAI処理を行うシステムを、新たなブランド「Rely-AI」として展開していくことをメインに紹介した。会場ではRely-AIの第1弾として提供予定の、ディープラーニング(深層学習)を活用した胸部一般撮影の「肋骨減弱処理機能」と「心胸郭比計測機能」を実際に披露。胸部X線画像に対する骨組織の透過や3方向からの画像表示などをAIによって生成することにより、読影のさらなる効率化を果たしている。
 Imaging Solutionのコーナーではほかにも、お気に入りの読影パターンが登録できる「ハンギングプロトコル機能」やCPR画像の作成が可能な「CPR機能」を搭載したPACSソリューションの「XTREK VIEW」、心臓サルコイドーシス検査やアミロイドPET検査の画像作成が可能な核医学用画像融合システムの「FUSION Plus」、読影レポートの見落としを防止するとともに院外読影依頼の簡略化を実現した読影レポートシシテム「LUCID」などを紹介していた。


核医学用画像融合システム「FUSION Plus」

●「オンプレミス型医療向けLLMシステム」を披露(W.I.P.)
「Rely-AI」によってAIの活用をレベルアップさせたジェイマックシステムだが、AIへの取り組みはまだまだ進展するようだ。その一例として、AI研究紹介の「Work In Progress」コーナーを設けて「オンプレミス型医療向けLLMシステム」を披露した。「人間のように文章を理解し作成できるAI」のLLM(Large language Models=大規模言語モデル)を活用し、ChatGPT機能も有した同システムは、医療向けの専用チューニングを施して医療業務に特化した運用が可能。具体的には、医療文書の自動生成・要約、医療知識の提供・検索、PACS・RISとの連携、業務スケジュールの作成、患者対応の強化、診断支援・臨床判断の補助、医療従事者向けのシステム操作支援などを想定する。インターネットに接続しないため、高いセキュリティを確保している点も、同システムの特徴である。

●放射線部門業務システム「ACTRIS」&線量管理システム「DoseChecker」
 IT Solutionのコーナーでは、最新バージョンの放射線部門業務システム「ACTRIS」と線量管理システム「DoseChecker」をアピールした。「ACTRIS」ではSTAT画像に関する集計や記録を効率化するSTAT画像報告記録や、不慣れな検査のミスを減らして効率よく検査を実施する汎用チェック項目を設定。また、RISのデータを経営や人事の参考として利用可能な集計機能や、業務の効率化に貢献する個人ごとの画面設定などを採用する。一方で「DoseChecker」については、時間のかかる集計業務の負担を軽減する線量管理機能や、立入検査に必要な関係帳票を簡単に出力できる機能などを設定。さらに、DRLs2025の発表に向けて保守費用内で対応することも明言している。


放射線部門業務システム「ACTRIS」

●倉敷中央病院の運用中のシステムをリアルタイムで紹介
 ジェイマックシステムのブースでは、放射線部門業務システム「ACTRIS」と読影レポート支援システム「LUCID」を導入している大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院の運用中のシステムを、同院の放射線技術部に在籍する板谷英樹氏が現地とつないでリアルタイムで紹介した。板谷氏はRISに求めた要件として、放射線部門だけでなく他の検査部門や健診部門、分院など複数の部門や職種でも利用できること、また柔軟にユーザーカスタマイズを実施できることが導入の決め手となったと解説。カスタマイズについてはジェイマックシステムが確実かつ迅速に、しかも費用を抑えた方法で対応してくれているという。さらに、導入システムと同院の電子カルテ(NEC製)との親和性が高いこともポイントで、直接DB参照ができ、血液データ、病棟、病室等の情報をリアルタイムで把握可能である。ブースでは前述の情報を板谷氏が数回のクリックでPC画面に表示。その早さと扱いやすさに来場者は熱い視線を注ぎ、また板谷氏に実際の導入状況や費用などを質問していた。


倉敷中央病院の事例紹介の様子


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