シーメンスヘルスケア/胸部CT画像における「AI画像解析受託サービス」のトライアル提供を開始

 シーメンスヘルスケアは、医療機関において飛躍的に増加する画像診断業務に対して、AI技術*1によって画像解析処理をする胸部CT画像を対象とした「AI画像解析受託サービス」を本年6月をめどに開始する。本サービスはトライアルとして期間限定で提供され、シーメンスヘルスケアのAI技術に対する市場評価の獲得と、クラウドプラットフォームの利活用推進を主な目的としている。

今回、提供する「AI画像解析受託サービス」は、シーメンスヘルスケアが医療機関から胸部CT画像の解析を受託、受け取った画像の「肺結節の検出および測定」、「大動脈の直径の測定」などを「AI-Rad Companion(エーアイ・ラド・コンパニオン)」と呼ぶディープラーニング(深層学習)技術を用いて開発したAIソフトウエアで解析し、成果物としてレポートを生成・提供するサービスである。AI-Rad Companionは、一回の胸部CT撮影で得られる画像から、肺や心臓、大動脈など、複数の部位を一度に解析できるソフトウエアである。

本サービスの利用には、シーメンスヘルスケアが提供するクラウドサービス「teampla(チームプレイ)」の接続環境下であること、さらにteamplay上で画像共有をするためのアプケーション「teamplay Image(チームプレイ・イメージ)」を利用する*2必要がある。
*1: 解析過程で本AIソフトウエアは自律的に学習を行わない。
*2: teamplayのクラウド接続費用とteamplay Imageの月額利用料が別途必要。

本サービスの主な流れは以下の通り。
①医療機関の担当者が胸部CT画像をteamplay Imageに送信する
②シーメンスヘルスケアのエンジニアがteamplay Image上で同画像を受領し、
 AI-Rad Companionを用いて解析処理を行う
③シーメンスヘルスケアのエンジニアがAI-Rad Companionによる解析レポートを
 受託元の医療機関に送付する

なお、レポートには下記の解析結果が含まれる。
・肺における肺気腫率(LAA%)の計測
・肺結節の検出と大きさの計測
・心体積の計測
・冠動脈の石灰化検出、及び石灰化の定量化
・大動脈直径の計測、など

Siemens Healthineersは、1990年代から医療におけるAI技術開発に携わっており、マシンラーニング(機械学習)では500件以上、最新のディープラーニングでは100件の特許を取得している。また、すでに40を超える製品やソリューションにAI技術が生かされている。今回のサービスは、Siemens Healthineersがグローバルで注力しているAIによる画像解析技術を国内のより多くの医療従事者に体感してもらうことを目的としている。また、試してもらった医療機関から具体的なフィードバックを得ることで、シーメンスヘルスケアはAI技術のさらなる高度化を通して医療サービスの一層の向上に役立てる予定。

問い合わせ先=シーメンスヘルスケア コミュニケーション部 
TEL: 03-3493-7616


その他の記事

富士フイルム/AIプラットフォーム「SYNAPSE SAI viewer」のアプリケーションをクラウドで提供

富士フイルムは、医師の画像診断ワークフローを支援するAIプラットフォーム「SYNAPSE SAI viewer(シナプス サイ ビューワ)」のアプリケーションをクラウドで提供する「医療クラウドサービス」を、富士フイルムメディカルを通じて2021年5月12日に開始する。「医療クラウドサービス」の第一弾として、2020年6月に発売した…

富士フイルムと国立がん研究センター/「AI開発支援プラットフォーム」を共同開発

 富士フイルム(東京都港区)と国立がん研究センター(東京都中央区)は、プログラミングなどの専門知識がなくても医師や研究者が自身で画像診断支援のAI技術(ソフトウェア)を開発できる「AI開発支援プラットフォーム」を共同で開発した。 一般的に、画像診断支援AI技術を開発する際には、複数のツールを活用して、AI…

Siemens Healthineers/米VarianMedical Systemsの株式取得手続きを完了

 Siemens Healthineers AG(フランクフルト: SHL)は、Varian Medical Systems, Inc. (以下、Varian)の株式取得手続きが完了したことを発表した。本株式取得は、2020年8月2日に発表したもの。 「Varianとの統合により、 Siemens HealthineersはMedTech(メドテック)分野において最も包括的なポートフォリオを有するこ…

シーメンスヘルスケア・コニカミノルタジャパン/医療サービス提供における提携を本格始動

 シーメンスヘルスケア(本社:東京都品川区)とコニカミノルタジャパン(本社:東京都港区)は、AI技術を活用した診断や診療を誰もが受けられる世の中の実現を目指し、医療サービス分野における提携を本格的に開始する。2020年6月に発表したシーメンスヘルスケアの胸部CT画像AI解析受託サービスをコニカミノルタジャパン…

シーメンスヘルスケア/眼科画像AI診断支援サービスを提供する自治医科大学発ベンチャー・DeepEyeVisionと提携を開始

 シーメンスヘルスケア(本社:東京都品川区)とDeepEyeVision(本社:栃木県下野市)は、医療のデジタルトランスフォーメーション(DX)を通じて、臨床および医療教育分野における医療サービスの変革と患者のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上を目指し、提携を開始した。 今回の提携により、シーメンスヘルスケア…

キヤノンメディカルシステムズ/コニカミノルタと整形外科領域における超音波診断装置の販売事業で協業

 キヤノンメディカルシステムズ(本社: 栃木県大田原市)とコニカミノルタジャパン(本社︓東京都港区)は、国内整形外科領域における超音波診断装置の販売事業において協業することになった。両社は昨年5月に国内産婦人科向け超音波診断装置において協業を開始し、より多くの医療現場に導入されている。 【協業の内容…

シーメンスヘルスケア/アドバンスト・モビリティ・ソリューション「Medical-ConneX」を発表

 シーメンスヘルスケア(本社:東京都品川区)は、患者とドクターが「つながる」こと、いつどこにいても質の高い医療に「つながる」ことをコンセプトに設計した災害医療・発熱外来・健診・往診・巡回診療向けのアドバンスト・モビリティ・ソリューション「Medical-ConneX(メディカル・コネクス)」を本年4月1日より正式…

NEC/済生会宇都宮病院とAIを活用した看護記録支援システムの実証を実施

 済生会宇都宮病院(所在地: 栃木県宇都宮市)と日本電気(本社:東京都港区、以下 NEC)は、看護師の業務負荷軽減と安全・安心な医療環境に向けた取り組みとして、AIの活用により発話内容を分析・テキスト化して看護記録業務を支援する看護記録支援システムの実証を本年2月に実施した。 看護師をはじめとする医療従事者の…

富士フイルム/富士フイルムヘルスケアが新しいグループ会社としてスタート

 富士フイルムは、日立製作所の画像診断関連事業(以下、対象事業)の買収手続きを、本日完了した。これにより日立製作所が対象事業の承継のために設立した富士フイルムヘルスケアは、3月31日より、富士フイルムの 100%子会社として新たにスタートする。 近年、医療現場では、さまざまな製品を組み合わせた病院経営へ直…

富士通Japan/医療機器の不具合情報を一元管理する新サービス「パーシヴSafinn/MD」を提供開始

 富士通Japan は医療機器メーカーに向けて、自社で製造した医療機器の不具合情報の入力から報告、保管まで一元管理するSaaS 型のサービス「FUJITSU ライフサイエンスソリューション tsClinicalパーシヴSafinn/MD(ティーエスクリニカル パーシヴサーフィンエムディ)」(以下 「パーシヴSafinn/MD」)を4 月から提供開始す…

キヤノン/X 線イメージセンサーの新技術“Built-in AEC Assistance”を開発

 キヤノンは、同一X 線イメージセンサー面の素子を用いて、画像を生成すると同時に、照射されたX 線に相当する画素値※1 をリアルタイムに検知し、あらかじめ設定した基準値と比較、通知することが可能な新技術“Built-in AEC※2 Assistance”を開発した。 X 線を用いて撮影を行う医療現場においては、「人体へのX 線の照…

メドレー/「CLINICS カルテ」の新機能として、直感的な操作で多角的な分析ができる「経営分析機能」をリリース

 メドレー(本社:東京都港区)は、「CLINICS カルテ」の新機能として、直感的な操作で多角的な分析ができる「経営分析機能」を、3 月30 日(火)にリリースする。 「経営分析機能」では診療に関わる情報※を簡単に可視化できるため、クリニックがレセプトデータやカルテなどからの情報の抽出や集計にかけていた手間や時…

バリアン メディカル システムズ/適応放射線治療ソリューションETHOS(イーソス)の薬事承認を取得

 バリアン メディカル システムズ(本社:東京都中央区)の、新たなAdaptive Radiotherapy(適応放射線治療)ソリューションを提供するETHOS が、厚生労働省より3月18日に製造販売承認を取得した。ETHOSは、人工知能(AI)を取り入れた適応放射線治療のトータルソリューションであり、これをETHOS therapy - Adaptive Int…

インテグラル/シンクメディカルと業務提携契約を締結

 インテグラル(本社:東京都品川区)は、シンクメディカル(本社:東京都渋谷区)と2021年2月10日に肝疾患用診断支援AI事業において業務提携契約を締結した。 業務提携の内容 シンクメディカルのIoTシステムは一般検査数値をビッグデータ化し、独自のアルゴリズムを使用してAI解析を行う。この技術は、大阪府済生会…

TOPへ