JIRA 2025年度定時社員総会・活動報告会 /2024年度の成果を評価─「継続は力」だと再確認(25.6.20)
一般社団法人日本画像医療システム工業会(以下、JIRA)は、6月5日、KKRホテル東京(東京・千代田区)で、2025年度定時社員総会・活動報告会を開催した。
冒頭、2024年度の活動について、各部会から報告が行われ、続いて総会ならびに理事会が開催された。専務理事の稲葉 潔氏が進行を務め、昨年4月に策定した活動基本方針『JIRA画像医療システム産業ビジョン2030』を基に展開してきた18項目の活動を総括した。
以下、主な2024年度の成果報告を紹介する。2026年度診療報酬改定へ向けた活動では、「厚労省をはじめとする関係省庁、医師会への働きかけによってSaMD技術料加算評価が明確化されるなど、一定の要望が通った」と評価。また、「国際基準システムの標準化や、医療機器規制の国際整合推進化へ向けた活動も積極的に取り組み、今後も継続していく」とした。今年4月に開催された「ITEM2025」については、延べ2万3000人以上の来場があり、コロナ前の規模に戻ったと言える。今後の医療機器産業拡大のための成果があった」と述べた。
新たな取り組みとして、「一昨年からSaMD医療機器に関する相談窓口“SaMnavi”を開設しているが、昨年は医療従事者や企業との情報交換を図る『JIRAカンファレンス・パーク』 のサービスを開始し、会員に対する活動も充実させている。また、低線量CT肺がん検診支援チーム、胸部X線肺がん検診へのAI-CAD活用提案チームも発足させた」とした。なお、理事の交代があり、秋山正孝氏(富士フィルム)に代わり、樋口淳氏 (同社)が新理事に就いた。
総会に続き懇親会が開催され、瀧口登志夫会長が挨拶に立ち、「2024年度も一定の成果を上げた。諸先輩方が築いてきたものの積み重ねだが、やはり『継続は力なり』だ」と述べ、今後も意欲的に活動を行っていく姿勢を示した。