キヤノンメディカルシステムズ/ミナリスメディカル社に関しての株式譲渡契約を締結

 キヤノンメディカルシステムズ(本社︓栃木県大田原市、以下、キヤノンメディカル)は、レゾナック(本社︓東京都港区)より、その子会社であるミナリスメディカル(以下、MMC MMC子会社であるMinaris Medical (Shanghai) Co., Ltd.も含む) およびMinaris Medical America, Inc.(以下MMA MMCとMMAあわせて「ミナリスメディカル社」と総称)の買収を目的とした株式譲渡契約を本日締結した。本買収により、キヤノンメディカルは体外診断事業のさらなる強化・拡大を図っていく。

 ミナリスメディカル社は製薬企業の診断薬部門として1981年に設立され、国内生化学検査・免疫検査市場において高いプレゼンスおよび高いブランド力・製品認知度に基づく豊富な顧客基盤を有する体外診断用医薬品・自動分析装置のリーディングカンパニーである。ミナリスメディカル社が有する酵素や抗体の技術を活用した体外診断用医薬品の主力製品は、国内市場で高いシェアを占めており、診断に不可欠な臨床データの提供の一翼を担っている。それらの体外診断用医薬品は多くの中核病院および主要な衛生検査所にて採用されている。また、米国市場においては、アレルギー検査領域を中心とした事業も展開している。

 近年、病院や衛生検査所内で行われる検体検査において、高精度化、測定時間短縮、およびワークフローの改善などの効率化に対するニーズが多様化してきており、求められる付加価値の高度化が進んできている。
 今回の締結により、ミナリスメディカル社が保有する体外診断事業の多様なソリューションとキヤノンメディカルが保有する自動分析装置領域における技術、さらには画像診断、ヘルスケアITとのシナジーにより、より高いニーズに応える付加価値の提供が可能になると判断している。 なお、買収後は現在のミナリスメディカル社の運営体制を維持し、ブランドを含めた互いの強みを活かした事業展開に注力していく。

問い合わせ先=キヤノンメディカルシステムズ 広報室
TEL:0287-26-5100


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