GEヘルスケア・ジャパン/倉敷中央病院とブリリアント・ホスピタル構想の具現化に向けた包括契約の締結

  大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院とGEヘルスケア・ジャパンは、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)などのデジタル技術と製造業で培われたリーン・シックスシグマの改善手法を融合した「継続的な高度医療と最適化された運営を両立」するロール・モデル病院(以下、ブリリアント・ホスピタル)を実現する為、院内の医療機器の稼働最適化や働き方改革支援を行う、アセット・パフォーマンス・マネージメント(以下APM)ソリューションを倉敷中央病院に導入、2018年7月~2021年6月までの複数年包括契約を締結した。

背景
超少子高齢化の進展に伴い、今後ますます医療の財源不足と人材不足はより深刻化していき、限られた財源と人材で患者の増加と多様化するニーズに対応するためには、徹底した業務の効率化と医療の質の向上が必要となる。医療現場では、医療機器の稼働率改善や検査需要の増加、高齢患者ケアへの医療スタッフの負担増加などといった課題に対し、より具体的かつ持続的な解決策が求められている。

ブリリアント・ホスピタル
GEヘルスケア・ジャパンでは、インダストリアル・インターネットを医療現場において活用し、医療従事者や経営者に対して新たな知見を提供する取り組みを積極的に行ってきた。病院内のモバイル端末や電子カルテでデジタル化された院内業務、ネットワークにつながる医療機器とその情報、従業員のオペレーションデータや臨床データなどをネットワークで接続し、収集したビッグデータを病院運営に活用していく、そんな未来型の病院が「ブリリアント・ホスピタル」である。

APMのポイント
診療に用いる院内医療機器にセンサーを設置する、または院内既存システムと連携することで、稼働データを収集する。この稼働状況の可視化により、台数や保管場所等の見直しや、高稼働の医療機器を保有するエリアでの業務負荷低減の施策も検討する。
また、施策の実現のために、GEヘルスケアが提供するデジタルプラットフォームおよびデータ分析技術と、各種コンサルティングサービス、ならびに同病院内における戦略的イニシアティブを包括的に管理するプロジェクトマネージメントオフィス(PMO)を配置し、両者共同のプロジェクトチームを運営する。両者は最終的な成果として、事実に基づく示唆から納得感を持って改善へ取り組み、改善活動から生まれた余裕を生かし、患者に向き合いケアの向上につなげること、また生産性向上による再投資資源を確保することを、共同目標としている。

今後の方針
今回、両者が締結する包括契約は、倉敷中央病院の3カ年計画を実現する為の課題である「院内資産の有効活用による成長領域への再投資の実現」と「働き方改革を通した医療従事者がより患者のケアの為の時間を費やすことを可能とする行動変容を実現する」ためである。
包括締結後の2年以内で、下記の項目の検討が予定され、それぞれについて具体的な内容の協議を進めていく予定。

今回の包括パートナーシップ契約の締結により、持続可能な高度医療と医療従事者の働き方改革の実現、最終的に最適化されたコストによる運営の健全化という国内の医療機関の多くが抱える難題において、ブリリアント・ホスピタルの実現を目指す。

問い合わせ先=大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院 広報室
TEL:086-422-0210

問い合わせ先=GEヘルスケア・ジャパン コーポレート コミュニケーション 
TEL: 0120-202-021


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