日立製作所/ゲノム医科学用供用スーパーコンピュータが本格運用を開始

日立製作所/ゲノム医科学用供用スーパーコンピュータが本格運用を開始

 日立製作所は、国立大学法人東北大学東北メディカル・メガバンク機構(以下、ToMMo)に設置された「ゲノム医科学用供用スーパーコンピュータ」を構築し、本格運用を開始した。
 同システムは、ゲノム分野に特化したスーパーコンピュータシステムとしては国内トップクラスとなる464TFLOPS(テラフロップス)の総理論演算性能を有し、AIによる高度な計算・解析を可能とする基盤である。研究者が大規模なゲノム解析を円滑に行うための利用基盤となるもので、全国規模のゲノム研究を加速し、Society5.0時代のヘルスケアとして取り組まれるゲノム診断やAIの活用といった次世代医療の実現へ大きく寄与する。
 今回新たに運用を開始したシステムは、これまで同社がライフサイエンス分野でのスーパーコンピュータシステムの構築や運用で培ったノウハウを活用し、全国の研究者向けに高いセキュリティを保持した解析データの供用と、高度なゲノム解析を可能とするシステム環境を実現している。
 ビッグデータ解析の高度化に向け、AIやディープラーニングの活用に最適なGPGPUサーバとして、「NVIDIA DGX-1」を採用。GPUの理論演算性能は、従来の18,720GFLOPS(ギガフロップス)から187,200GFLOPSとなるなど性能を大幅に向上している。またストレージは、21PB(ペタバイト)増強し、従来システムの一部と合わせて合計27PBの大容量ストレージを備え、膨大なゲノム情報の格納に対応。さらに、従来システムから移行する対象データのうち、約6PBの大規模なデータを約2日間という短期間で円滑に移行し、移行期間中のストレージ負荷を軽減するなど持続した研究環境を実現した。
 同システムを設置したToMMoは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)のもとで東北メディカル・メガバンク計画を推進しており、同計画で宮城県および岩手県を中心とした被災地を含む地域住民を対象として健康調査を実施するとともに、生体試料や医療情報などを収集してバイオバンクを構築し、ゲノム情報などとあわせた解析をしている。同計画により、一人ひとりの体質や病気の特徴に合った治療と、病気にかかりにくい生活スタイルの提案を進め、個別化医療・個別化予防の基盤を形成し、世界に先駆けた新世代の医療創出に取り組んでいる。  
 

 


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