イーメディカル東京/Neuspectiveと連携し、生成AIによる 読影レポート支援システムを導入(25.5.23)
遠隔読影サービスを提供するイーメディカル東京(本社:東京都中央区、以下「同社」)は、Neuspective(東京都中央区)と連携し、同社が開発した生成AIを活用した読影レポート支援プロダクト(以下「本プロダクト」)を導入した。
■導入の背景と目的
遠隔読影では、依頼元の医師からの要望や臨床情報が読影医に十分に伝わらない場合があり、それにより読影レポートが期待に沿わない内容となるケースが見受けられる。こうした課題に対応するため、同社ではこれまで、診療放射線技師が依頼症例の検像や読影レポートの確認を担うことで、サービス品質の向上に努めてきた。
しかし近年、検査件数の増加や医師の働き方改革に伴う制約により、迅速かつ正確なレポート作成がより一層求められ、読影医や診療放射線技師の業務負担が増大している。
こうした背景のもと、AIの力を活用して業務を支援し、レポートの品質を維持・向上させながら業務負担を軽減することを目的に、Neuspective社の本プロダクト導入を決定した。
■本プロダクトの概要
Neuspective社が提供する本プロダクトは、読影レポートの内容について以下7項目の自動チェック・修正提案を行う。
○ 依頼内容への回答漏れ
○ 性別に起因する記載ミス
○ 左右表記の不整合
○ 所見・診断欄の記述不一致や記述の重複
○ テンプレート文の削除漏れ
○ 専門用語を含む誤字脱字
○ 日本語としての文法・表記ミス
導入前の検証段階において、90%以上の精度で誤りを検出できることが確認されており、当社の運用現場にも効果的にフィットすると判断した。
■今後の展望
今後は、実際の運用を通じて本プロダクトの精度や利便性をさらに高めるとともに、Neuspective社と協力しながら継続的な改善と現場最適化を図っていく。
同社は、AI技術を積極的に取り入れ、読影サービスの更なる品質向上と業務の効率化を推進し、医療機関と患者の双方にとって信頼性の高い医療提供体制の構築に貢献していく。
問い合わせ=イーメディカル東京 読影事業部読影営業部
E-mail:info@emedicaltokyo.co.jp