日立製作所/東北大学とがんや難病の個別化医療実現に向けて包括提携

 日立製作所は、がんや難病の患者一人一人に対し、最適な医療を提供する個別化医療に関する共同研究および実用化に向けた包括提携契約を東北大学と締結した。
 東北大学の附属病院である東北大学病院が進める個別化医療推進プロジェクトで収集する遺伝子情報や検診情報・診療情報と、日立製作所の遺伝子情報解析技術(バイオインフォマティクス)、解析プラットフォームやAI(人工知能)を連携させ、一部の遺伝子を簡便に見るパネル検査と全エクソーム検査・解析の実用化により、精度の高い個別化医療の実現をめざす。
 東北大学は、2017年6月に文部科学省第3期中期目標期間における指定国立大学法人として選定され、個別化医療の実現を柱の一つとした「未来型医療」などで世界トップレベルの研究機関となることをめざしている。また、2012年に東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)を設立し、約15万人という世界有数規模のバイオバンクや遺伝子情報から各種環境情報・診療情報までを統合したデータベースの構築を進めるとともに、遺伝子研究のトップ級人材を育成している。
 日立製作所は、1993年から遺伝子情報関連の事業に取り組み、国内外の研究機関と連携しながら、遺伝子情報解析技術や遺伝子情報システム構築に取り組んできた。ToMMoにおいても、スーパーコンピュータシステム「大規模ゲノムコホート解析システム」の構築を受託、2014年7月から本格的な運用を開始してその後も運用支援を行っている。AIの分野では、同社独自の人工知能技術をビジネスに適用し、幅広い分野で実績をあげている。
 東北大学は、東北大学病院の機関である個別化医療センターに卵巣がんや軟部肉腫などの希少がん、難治性がんをはじめがん以外の難病の検体と、その遺伝子情報および診療情報を蓄積した疾患バイオバンクを構築する。日立製作所の遺伝子情報システム構築や、AI応用の経験を生かして東北大学および日立製作所は、蓄積された遺伝子情報と診療情報を組み合わせて解析し、個々の患者に最適な治療法を提案する個別化医療のプラットフォームの整備をめざす。 また、疾患バイオバンクに蓄積するデータ活用のノウハウを生かし、製薬企業などに対してこれまで開発が困難であったがんおよびがん以外の難病の革新的治療薬や発症予防法の開発を支援する。


その他の記事

富士フイルムメディカル/下部消化管用拡大スコープを発売

 富士フイルムメディカルは、内視鏡システムの光源に波長の異なる2種類のレーザーを用いた内視鏡システム「LASEREO(レザリオ)」用スコープのラインアップとして、レーザー専用下部消化管用拡大スコープ「EC-L600ZP7/L」を発売した。  同製品は、市場で評価の高い下部消化管用拡大スコープ「EC-L600ZP7」の画質、操…

日立製作所他/スマート治療室のスタンダードモデルが臨床研究を開始

 日本医療研究開発機構(AMED)は、治療の現場においてIoTを活用し各種医療機器・設備を接続・連携させることで、手術の進行や患者の状況などの情報を瞬時に時系列をそろえて整理統合することで、医師やスタッフ間で共有できる「スマート治療室」の開発を世界に先駆けて進めている。  同プロジェクトは、東京女子医…

富士フイルムメディカル/統合診療支援プラットフォームに既読管理ソリューションを追加

 富士フイルムメディカルは、病院内の各診療システムで管理されている、検査画像、バイタル情報、処方などの診療データを1つに集約・表示する統合診療支援プラットフォーム「CITA Clinical Finder(シータ クリニカル ファインダー)」に新たに画像診断レポートの読・未読を管理する既読管理ソリューションを追加した新…

シーエスアイ/電子カルテシステムに介護機能を実装

 シーエスアイは、電子カルテシステム「MI・RA・Is / AZ(ミライズ / エーズィー)」に介護機能を実装し、7月10日より提供を開始する。 <特長> ▽医療情報・介護情報の相互参照を可能とすることにより、病院・介護施設の双方で人手による問い合わせが省力化でき、また情報伝達の齟齬を防ぐことができる ▽病院からの情報…

PHC/ヘルスケア手帳サービスがヘルスケア産業づくり貢献大賞で特別賞受賞

 PHC のヘルスケア手帳サービスが九州ヘルスケア産業推進協議会による第5回ヘルスケア産業づくり貢献大賞で、特別賞を受賞した。  ヘルスケア手帳サービスは、服用薬の情報をはじめ血圧などの個人の健康情報をスマートフォンで一元管理し、薬局へ処方せんを事前に送信することで、患者の薬局での待ち時間の削減を目…

PHC/日本医療ネットワーク協会と業務委託契約を締結

 PHCは、特定非営利活動法人日本医療ネットワーク協会と医療データ連携に関する業務委託契約を締結した。  同契約は、同協会が推進する医療情報の収集と利活用に関する研究事業「千年カルテプロジェクト」において開発された医療データベース「千年カルテ」とPHCの電子カルテシステムを接続し、医療情報を安全か…

東京大学/医用画像を簡単に見ることができるモバイルアプリを無料リリース

 東京大学医学部附属病院脳神経外科(教授:齊藤延人)の金太一助教の研究グループは、スマートフォンやタブレットコンピュータでCTやMRI、およびレントゲンX線検査など医用画像を手軽に閲覧できるアプリケーションを開発した。  同アプリは、2018年6月12日に株式会社Kompathから無料でリリースされる(2018年6月…

富士フイルムメディカル/タブレット型超音波画像診断装置用の新プローブを発売

 富士フイルムメディカルは、タブレット型超音波画像診断装置「SonoSite iViz(ソノサイト アイビズ)」用プローブとして、腹部用のコンベックスプローブ「SonoSite iViz C60vプローブ(以下、C60vプローブ)」と、穿刺用に適したリニアプローブ「SonoSite iViz L25vプローブ(以下、L25vプローブ)」を、6月1日から発売…

昭和大学・フィリップス・ジャパン/共同で研究開発を行う遠隔集中治療患者管理プログラムを稼動

 昭和大学とフィリップス・ジャパンは、共同で研究開発を行う「遠隔集中治療患者管理プログラム(eICU)」を、本年4月3日から昭和大学病院および昭和大学江東豊洲病院において稼動した。  遠隔集中治療患者管理プログラム(eICU)は、複数の病院や病棟にいるICU患者の状態や生体情報、検査結果情報など、ネットワークを通…

キヤノンメディカルシステムズ/超音波診断装置の発明で文部科学大臣賞・発明実施功績賞を受賞

 キヤノンメディカルシステムズは、公益社団法人発明協会が主催する平成30年度全国発明表彰において、「2つの基本波の差周波と第2高調波を利用する超音波診断装置の発明(特許第4557573号)」で、文部科学大臣賞および発明実施功績賞を受賞した。  この発明は、従来は映像化できなかった深部の組織を高解像度で映…

TOPへ