シーメンスヘルスケア/アドバンスト・モビリティ・ソリューション「Medical-ConneX」を発表

 シーメンスヘルスケア(本社:東京都品川区)は、患者とドクターが「つながる」こと、いつどこにいても質の高い医療に「つながる」ことをコンセプトに設計した災害医療・発熱外来・健診・往診・巡回診療向けのアドバンスト・モビリティ・ソリューション「Medical-ConneX(メディカル・コネクス)」を本年4月1日より正式に販売開始した。

本ソリューションは、自然災害やテロなど緊急性の高い現場に医療を迅速に届けること、また、高齢化・過疎化によって顕在化する高度医療へのアクセス格差を減らすことを目指し、長年グローバルで培ってきた軍事医療分野でのノウハウや、パートナーシップを結ぶ国内医療機関との意見交換をもとに、国内で開発されたものである。救急医療チームを有する医療機関、往診・回診や発熱外来に力を入れる医療機関をはじめ、省庁や地方公共団体への導入を目指し、販売活動を展開していく。

大型車両の中にCT装置、免疫生化学分析装置、自動血球装置、血液ガス分析装置、超音波画像診断装置、AI画像解析ソフトウェア、ITクラウドシステム、診療情報管理システム、ベッドサイドモニターなどを搭載。検査用車両と電源車両を独立させたことで、それぞれ単独で使用したり、用途に応じて他の車両と組み合わせたりするなど、多様なニーズに対応できる設計。また、単独運用から医療機関との連携運用、地域医療連携まで幅広く対応できるようなシステム構成を用意している。PACS接続や電子カルテ接続などを別途追加することで、自施設はもちろん、グループ病院間や地域の医療機関同士の接続連携が可能になる(通信回線やクラウド利用料などは別途契約が必要)。

■医療業界が抱える多様なニーズ・課題に対応
災害医療
災害医療に求められるのは、いかなる状況であっても必要な検査ができ、迅速に安定した結果を得られることである。特に初動時の適切な対応が重要となる。本ソリューションに搭載した製品群は、救命救急における外傷初期診療のプライマリーサーベイ*1の必要項目である気道確保や胸腹部外傷の有無の確認、循環の確認などに対応する。災害医療用に導入しても、平時は健診や往診・巡回車両として活用することも可能なため、災害医療対策の費用対効果の向上にも貢献する。

発熱外来
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のため、発熱外来を病棟の外に設置したいという声が高まっているが、仮設病棟を設置する場合、専用の医療機器を整備する費用負担が大きいことや、病院敷地内のスペース確保が難しいこと、設計から建設までに時間を要することなどが課題となっている。本ソリューションは発熱外来に求められる検体検査が行える装置を搭載しており、さらにCT検査や超音波検査も可能。大型車両が置けるスペースさえあれば、すぐに発熱外来として運用できる。

健康診断/へき地医療
高齢化・過疎化への対応として、健診や往診・巡回診療に活用できる。先進的な画像診断装置に加え、検査結果をその場で得られる検体検査装置を搭載し、診断医が同乗する場合はその場で診断ができる。診断医が離れた場所にいる場合は、PACSや電子カルテをインターネットで接続しデータの送受信をすることで診断が可能となる。受診者は、質の高い多様な検査を住まいの近くで受けることができる。

■主な搭載製品の特長
•タブレット端末とリモコンで操作できる低被ばくCT装置「SOMATOM go.UP」*2(ゾマトム・ゴー・アップ)
被検者のそばで一連の操作ができる本装置は、一般的なCT検査のような操作室が不要なため、大幅にスペースを削減でき、大型の検体検査装置との同時搭載が実現。「Tin filter」技術により、一般的な胸部レントゲン検査と同等レベルの低線量*3 撮影が可能なため、往診・巡回診療や健診において、安心して質の高いCT検査を実施できる。

•救急災害医療の現場で力を発揮する免疫生化学分析装置「Dimension EXL 200 Refresh」*4(ディメンション・イーエックスエル 200 リフレッシュ)
装置本体は災害対策用機器に求められる強靭性、安定性を備えており、100Vで稼働するため、発電用車両さえあれば場所を問わず測定業務を行うことができる。使用水量が少なくて済むのも特長で、本装置専用の水(5L、別売)を使えば純水装置が不要で、24時間常時測定が可能。救急災害医療で必要とされる検査項目に対応するための災害用試薬パックも用意している(別売)。

*1: 一般社団法人日本外傷学会(JATEDC)「外傷初期診療ガイドライン」による
*2: 全身用X線CT診断装置 ゾマトム go 認証番号:228AABZX00138000
*3: Radiology, 2008 Jul; 278によると、一般的な胸部レントゲン撮影の被ばく線量は0.1mSv(実効線量換算)とされています。
*4: 販売名: ディメンション EXL 200 Refresh 届出番号 13B1X10041000044
*5: 販売名: アドヴィア 560 届出番号 13B1X10041000032
*6: 販売名: エポック 血液ガス分析装置 届出番号 13B1X10041000040
*7: 販売名: エポック測定カード BGEM 認証番号 13E1X80031000052
*8: 汎用超音波画像診断装置 アキュソン Juniper 認証番号:229AABZX00096000
*9: AI-Radコンパニオン 承認番号: 30200BZX00202000 / AI-Rad コンパニオンCT 認証番号:302AABZX00047000

問い合わせ先=シーメンスヘルスケア コミュニケーション部   
TEL: 080-5972-6036
Email: rie.nakagawa@siemens-healthineers.com


その他の記事

シーメンスヘルスケア/フォトンカウンティング搭載の次世代CT…

 シーメンスヘルスケア(東京都品川区)は、日本初のフォトンカウンティング検出器を搭載した次世代CT「NAEOTOM Alpha(ネオトム アルファ)」の国内2台目の導入が、メディカルスキャニング東京となったことを発表した。  なお、メディカルスキャニング東京では本製品を使用した診断は2022年8月1日より開始している。 …

メドレー/クラウド診療支援システム「CLINICS」を大幅アップデ…

 メドレーは、クラウド診療支援システム「CLINICS(クリニクス)」を大幅にアップデートし、予約から会計までの医療機関の診療業務全体をワンストップで効率化できるソリューションとして、2022年8月1日より提供を開始した。本アップデートにより、「CLINICS」は、対面診療/オンライン診療を問わず、「予約・問診・診察…

メドレー/ドコモ共同運営のオンライン診療・服薬指導アプリ「C…

 メドレーは、ドコモと共同運営するオンライン診療・服薬指導アプリ「CLINICS」に、ドコモが提供する電子お薬手帳サービス「おくすり手帳Link」が2023年9月30日をもってサービス統合されることを発表した。あわせて、ドコモ提供の薬局向け管理システムを利用している薬局には、「CLINICS」と連携するメドレー提供のかかり…

富士通Japan/診療データの利活用により病院のDXを加速する大中…

 富士通Japanは、診療データの利活用により病院のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速するため、国内市場でトップシェアの電子カルテシステム(注1)と医事会計システムをクラウド化した500床規模の大中規模病院向けクラウド型電子カルテサービス「Fujitsu ヘルスケアソリューション HOPE LifeMark-HX Cloud (…

バリアンメディカルシステムズ/京都大学医学部附属病院にて密…

 「BRAVOS」は5年以上の研究に基づき開発され、他のVarian製品とも親和性が高く統合化されたシステムで、小線源治療の手順をよりシンプルに、ワークフローの効率化に貢献する製品である。  密封小線源治療は、局所的に高線量を照射することができ、周囲の正常な臓器への線量の低減にも貢献することができる。「BRAVOSア…

キヤノングループにおけるヘルスケアIT事業強化に向けた組織再…

 キヤノンマーケティングジャパン(以下キヤノンMJ)、キヤノンMJの子会社であるキヤノンITSメディカル(以下キヤノンIM)およびキヤノンメディカルシステムズ(以下、キヤノンメディカル)は、キヤノングループにおけるヘルスケアIT事業の強化に向けて、キヤノンメディカルの電子カルテや医事会計システムなど病院情報シ…

シーメンスヘルスケアとバイエル薬品/共同開発による MRI用イ…

 シーメンスヘルスケア(本社:東京都品川区)とバイエル薬品(本社:大阪市)は、共同開発を行ったMRI用イメージングシステムインターフェース(ISI)の国内における販売を本日、開始した。  ISI(アイエスアイ)は、Siemens Healthineers AG(ドイツ)とBayer AG(ドイツ)が共同開発した、シーメンスヘルスケアのMRI…

ヘルスケアIT/DX動向研究コミュニティ “HILLS ” が…

 WATSON Coaching & Consulting Groupは、世界のヘルスケアIT/DX動向研究や情報共有、ならびに会員相互の交流等を⽬的として、この度会員制の勉強会「HILLS」(Healthcare IT Learning Leadership Society)をスタートさせた。  世界のヘルスケアITが加速度的に進歩する中、活動を通して国内のヘルスケアITにも変⾰の機…

キヤノンメディカルシステムズ/令和四年度全国発明表彰「経済…

 キヤノンメディカルシステムズ(本社︓栃木県大田原市)は、令和四年度全国発明表彰(主催︓公益社団法人発明協会)において、「低速微細血流を映像化する超音波映像装置用信号処理法の発明」(特許第 6553140号)が「経済産業大臣賞」および「発明実施功労賞」を受賞した。令和三年度全国発明表彰「恩賜発明賞」…

キヤノンメディカルシステムズ/診療所向け電子カルテ・医事会…

 キヤノンメディカルシステムズ(本社:栃木県大田原市)は、エムスリー(本社:東京都港区)と協議し、当社のヘルスケアIT事業部門が営む診療所向け電子カルテ・医事会計システム(TOSMEC製品)事業を、エムスリーの子会社として電子カルテ及び医療デジタルトランスフォーメーション(DX)事業を推進するエムスリーソリ…

NECと塩野義製薬/B型肝炎に対する治療ワクチンの創製を目指し…

 塩野義製薬(本社:大阪市中央区)と日本電気株式会社(本社:東京都港区、以下「NEC」)は、B型肝炎に対する新たな治療ワクチンの創製に関する共同研究契約を締結した。また、本共同研究には、AIを用いたバイオテクノロジー開発を手掛けるNECのグループ会社NEC OncoImmunity AS(NECオンコイミュニティ、本社:ノルウェー…

PHC/関節リウマチなどの患者の負担を軽減し、効率的な治療…

 医療機器や診断機器などを提供するPHC 診断薬事業部(以下、「PHC IVD」)は、2022年2月3日付けにて、TNF阻害薬用電動式医薬品注入器「APP-1000」を対象とした欧州医療機器規則(EU-MDR)の認証を取得した。  本製品は、抗炎症薬であるTNF阻害薬治療を受ける関節リウマチなどの患者が、在宅で、簡単且つ正確…

フィリップス /新しいビジネスモデル「MR Subscription(MRサ…

 フィリップス・ジャパン(本社:東京都港区、以下 フィリップス)は、新しいビジネスモデル「MR Subscription(MRサブスクリプション)」の販売を4月15日(金)より開始する。  従来のビジネスモデルでは、MRシステムの拡張や新しい機能の導入は容易ではなく、部門内での導入の検討時間や複雑な承認プロセスが必要で…

キヤノンメディカルシステムズとPSP/ヘルスケアITソリューショ…

 キヤノンメディカルシステムズ(本社︓栃木県大田原市 以下キヤノンメディカル)とPSP(本社︓東京都港区)は、国内医療施設向けのヘルスケアITソリューションにおいて協業に向けた基本合意を締結した。  今回の提携により、キヤノンメディカルが有する「AI解析技術」や「3D処理技術」と、PSPが有する「読影用ビュー…

富士フイルムと富士フイルムヘルスケア/グループとしてシナジ…

 富士フイルムは、富士フイルムヘルスケア(以下ヘルスケア社)をグループに加え、グループ企業間のシナジー効果創出の進捗とメディカルシステム事業の今後の成長戦略に関して4月5日、富士フイルム本社(東京・港区)で記者説明会を行った。登壇者は、秋山雅孝氏(富士フイルム執行役員メディカル事業部長)、山本章雄氏…

TOPへ