キヤノンメディカルシステムズ/新型コロナウイルス抗原定性検査キット「Rapiim SARS-CoV-2-N」の販売を開始

キヤノンメディカルシステムズ/新型コロナウイルス抗原定性検査キット「Rapiim SARS-CoV-2-N」の販売を開始

 キヤノンメディカルシステムズ(本社:栃木県大田原市)は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗原を迅速かつ簡便に検出する抗原定性検査キット「Rapiim SARS-CoV-2-N(ラピーム サーズ コブ ツー エヌ)」の販売を本日より開始した。
Rapiim SARS-CoV-2-N は、公立大学法人 横浜市立大学(神奈川県横浜市)との共同研究をもとに開発した。横浜市立大学が開発した SARS-CoV-2 に特異性の高い抗体と、当社が培った Rapiim の高感度検出技術プラットフォームを組み合わせることにより、A 型・B 型インフルエンザウイルスなど他のウイルスと交差反応することなく SARS-CoV-2 を的確に検出するとともに、6.64 pg/mL 程度の微量なウイルス抗原をわずか 15 分で検出することができる。また、多量のウイルスの場合は4分で検出が可能。
Rapiim SARS-CoV-2-N は、専用装置 Rapiim Eye 10(2016 年 11 月販売開始)と組み合わせて使用する。現在インフルエンザ検査などで Rapiim Eye 10 を使用中の施設においては、Rapiim Eye 10をアップグレードすることなく同検査キットが使用可能。

【主な特長】
1. 医療従事者に、より安全な検査環境を提供する。
鼻咽頭ぬぐい液に加え、医療従事者の管理下で患者様自身が採取可能な鼻腔ぬぐい液にも対応し、医療従事者への感染リスクを低減可能。
また、採取後のスワブを検体処理液に浸すことで、SARS-CoV-2 のエンベロープが破壊され、SARSCoV-2 は不活化される。

2. SARS-CoV-2 を的確に検出。
横浜市立大学が開発した抗 SARS-CoV-2 抗体を採用し、近縁ウイルスである SARS-CoV、MERS、また、風邪症状を引き起こすヒトコロナウイルスや、A 型インフルエンザウイルス(H1N1、H3N2)、B 型インフルエンザウイルス、ライノウイルス、RS ウイルス、アデノウイルス等、37 種類のウイルスや細菌で交差反応を示さない。これにより、偽陽性の発生リスクを低減させている。

3. 高感度検出技術の採用により、微量なウイルスを検出。
Rapiim 独自の高感度検出技術を、インフルエンザウイルス、RS ウイルスに続き、SARS-CoV-2 に採用し、6.64 pg/mL の抗原*1、203 RNA コピー/テストのウイルス*2 を 15 分で検出。また、多量のウイルスでは、4 分で陽性を判定。
*1)組換え SARS-CoV-2 抗原
*2)SARS-CoV-2 JPN/TY/WK-521(国立感染症研究所株)

問い合わせ先=キヤノンメディカルシステムズ 広報室
TEL:0287-26-5100


その他の記事

キヤノンメディカルシステムズ/医療AI事業展開の方針と今後の方向性を示唆(24.4.22)

 キヤノンメディカルシステムズは、4月5日、キヤノンマーケティングジャパン本社Sタワー(東京・港区)にて、メディア向けに「医療AIに関するラウンドテーブル」を開催した。  同ラウンドテーブルでは、ヘルスケアIT事業統括部部長の布施雅啓氏が、「医療業界を取り巻く環境とキヤノンの医療AIについて」及び「キヤノン…

シーメンスヘルスケア/新社長が診療所へのアピール含め中長期戦略を説明(24.4.22)

 シーメンスヘルスケアは、4月4日、本社のあるゲートシティ大崎ウェストタワー(東京・品川区)において「Siemens Healthineers事業戦略会」を開催した。  はじめに、4月1日付でSiemens Healthineers Varianのアジア・パシフィック・ジャパン リージョン代表に就任した森 秀顕氏が、「シーメンスヘルスケアの社長ならび…

メドレー/薬局DXの課題や現状についてのブリーフィングを開催(24.4.22)

 メドレーは、4月10日、本社(東京・港区)にて、薬局DXの課題や現状に関するメディアブリーフィングを行った。同社は3月28日、Uber Direct(Uber Eats Japan社)の配送ネットワークと連携し、患者向け総合医療アプリ「CLINICS」において診療や服薬指導をオンラインで受けた患者を対象に、指導後に約30分で処方薬を届ける…

富士フイルム/新製品発表会─同社のMRI開発の強みを訴える(24.4.22)

 富士フイルムは、4月8日、富士フイルムヘルスケアショールーム「ヘルスケアフォーラム柏」(千葉・柏市)で、MRIシステムの新製品発表会を行った。  冒頭、同社の鍋田敏之氏(※)は、ヘルスケア事業の実績を「2022年度のグループ売上高は2兆8590億円で、4つの分野中ヘルスケアは9279億円とトップであり、またその内メ…

島津理化と東京農業大学/研究室の環境改善をテーマに共同開発(24.4.16)

 島津製作所のグループ会社として、研究・教育設備、理化学機器などの製造および販売を行う島津理化は、学校法人東京農業大学(以下、東農大)と安全で快適な研究環境づくりに関する共同開発契約を締結した。島津理化は、生命科学部分子生命化学科の矢島新教授と連携して研究室における化学物質使用時の作業改善や、ガス…

フィリップス/研究用MRIシステム3.0T「MR 7700」国内1号機、浜松医科大学医学部附属病院で稼働開始(24.4.15)

 フィリップス・ジャパン(本社:東京都港区、以下フィリップス)は、研究用システムである 3.0T「MR 7700」の国内 1 号機を導入した浜松医科大学医学部附属病院において、多核種(Multi Nuclei)イメージングを利用した撮像が開始されたことを発表した。  フィリップスの3.0T「MR 7700」は、先進の分子イメージングに…

Transgene社とNEC/頭頸部がんに対する個別化ネオアンチゲンがんワクチンTG4050のさらなる有効性を確認(24.4.10)

 がん治療向けウイルスベース免疫治療のデザインおよび開発を手掛けるバイオテクノロジー企業Transgene SA(トランスジーン)と日本電気(以下 NEC)は、米国・カリフォルニア州サンディエゴで開催されている米国癌学会(AACR: American Association for Cancer Research)の年次総会で、個別化ネオアンチゲンがんワクチンTG405…

インターシステムズ/エンタープライズデータファブリック についての Forrester Wave で「ストロングパフォーマー」に選出される(24.4.10)

 創造的なデータテクノロジープロバイダーであるインターシステムズは、「The Forrester Wave(TM): Enterprise Data Fabric, Q1 2024(The Forrester Wave(TM): エンタープライズデータファブリック 2024年 第1四半期)」において、「ストロングパフォーマー」に選出された。このレポートは、企業向けデータファブリックの…

富士フイルムとアストラゼネカ/肺がんの化学放射線療法の過去症例を検索できる医療情報システムを共同開発(24.4.10)

 富士フイルム(本社:東京都港区)とアストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区)は、切除不能なステージIII非小細胞肺がん(Non-small cell lung cancer、以下、NSCLC)に対する化学放射線療法(Chemoradiotherapy、以下、CRT)の過去症例を検索できる医療情報システム(以下、本システム)を共同で開発した。  CRTは…

富士フイルムメディカル/AI技術を活用した胸部X線画像病変検出ソフトウェア「CXR-AID」国内2000施設へ導入(24.4.10)

 富士フイルムメディカル(本社:東京都港区)は、AI技術を活用した胸部X線画像病変検出ソフトウェア「CXR-AID(シーエックス アール エイド)」の国内の累計導入施設数が2000施設を突破したことを発表。  胸部単純X線検査は、肺癌や肺炎、心臓疾患などのルーチン検査として多く実施されている。胸部単純X線画像は、骨や…

キヤノンメディカルシステムズ/PSP、エムスリーAIによる医療AI推進のための業務提携に合意(2024.4.5)

 キヤノンメディカルシステムズ(本社:栃木県大田原市)は、PSP(本社:東京都港区)およびエムスリーAI(本社:東京都港区)と、医療AIを活用したヘルスケアIT事業の協業において業務提携することに合意した。同社が得意とする「AI解析技術」や「3D処理技術」のライセンスをPSPが有する読影用の「DICOMビューアーソフ…

富士フイルム/クラウド型AI技術開発支援サービス「SYNAPSE Creative Space(シナプス クリエイティブ スペース)」提供開始(2024.4.1)

 富士フイルム(本社:東京都港区)は、医療機関や研究機関における画像診断支援AI技術の開発を支援するサービス「SYNAPSE Creative Space(シナプス クリエイティブ スペース)」の提供を4月12日より開始する。本サービスは、国立がん研究センターと共同で開発したAI技術開発の研究基盤システムを用いたもので、プログラ…

日立製作所/医薬品・医療機器製造業向け製造・品質管理システム 「HITPHAMS」のサブスクリプション型サービス「SaaS 版 HITPHAMS」の提供を開始(2024.3.28)

 日立製作所(以下、日立)は、医薬品・医療機器製造業向け製造・品質管理システム「HITPHAMS」のサブスクリプション型サービス「SaaS 版 HITPHAMS」の提供を開始した。「HITPHAMS」は、さまざまな形態の医薬品や医療機器の生産プロセスにおいて、GMP で要求される製造指図管理や製造実績管理を中心に、厳格な製造管理・品…

NTTとオリンパス/世界初、クラウド内視鏡システムに関する共同実証実験を開始 (2024.3.27)

 日本電信電話(本社:東京都千代田区、以下「NTT」)とオリンパス(本社:東京都新宿区、以下「オリンパス」)は共同で、内視鏡の映像処理機能をクラウド上で実現するクラウド内視鏡システムの実証実験を開始した。  クラウド内視鏡システムはオリンパスの内視鏡に対する高度な技術を活用し、内視鏡装置内で処理されて…

インフォコム/集患支援の地域医療連携クラウド「mProbe」を販売開始(2024.3.26)

 インフォコム(本社:東京都港区)は、病院の集患活動を支援する地域医療連携クラウドサービス「mProbe(エムプローブ)」の販売を4月1日より開始する。  病院の経営は人口減少やコロナ禍による病床稼働率低下の影響で悪化しており、約7割の病院が赤字とされ、収益改善が課題となっている。そこで中~大規模病院で…

TOPへ