日立製作所/Redlen社と次世代医療診断機器に向けた共同開発で合意

 日立製作所(以下、日立)の100%子会社である日立メディコと、カナダのRedlen Technologies Inc.(以下、レドレン社)は、次世代の医療診断機器として有望視されている光子計数型断層撮像装置(Photon Counting CT/以下、PCCT)用の半導体検出器モジュールを共同開発することで合意した。なお、今回の合意は、2016年4月1日以降、日立が承継する予定である。
 レドレン社は、世界トップクラスのCZT半導体(Cadmium Zinc Telluride:テルル化亜鉛カドミウム)のメーカーで、CZT半導体は主に医用画像診断装置や非破壊検査装置などに使用されている。
 今回、日立とレドレン社が共同開発する半導体検出器モジュールは、次世代の医療診断装置として期待されているPCCTの検出器部分に使用される。現在、普及しているCTでは、得られる情報に限界があるが、レドレン社が開発したCZT半導体をPCCTに用いることで、指定した物質のみの断層画像を得られるようになり、機能画像(病巣の性状)による診断も可能になる。これにより例えば、血液中の脂質プラークや石灰などの物質を鮮明に画像化でき、動脈硬化などの予防指導にも活用できる可能性がある。また、PCCTは、X線による被ばく量の低減、診断の定量化、高分解能化などの面においても期待されている。
 日立とレドレン社は共同で、半導体検出器から得られる多量のデータを高速に処理する信号処理技術の開発、およびレドレン社が製造するCZT半導体を検出器モジュールに実装する技術開発を進めていく。さらに、日立は共同開発で得られた検出器モジュールを用いたPCCTを開発していく予定である。
※問い合わせ先=日立製作所 ヘルスケア社 マーケティング統括本部 TEL 03・3526・8305


その他の記事

日鉄ソリューションズ/京大、国立がん研究センター東病院等とともに医療機関同士のリアルワールドデータの安全・迅速な連携目指す研究を開始(24.5.15)

 日鉄ソリューションズ(本社:東京都港区、以下「NSSOL」)は、厚生労働省の科学研究事業である臨床研究等ICT基盤構築・人工知能実装研究事業において、京都大学、大阪大学大学院医学系研究科医療情報学、国立がん研究センター東病院各機関委託の下、「リアルワールドデータの二次利用加速にむけた多施設データ処理方式…

JIRA/時代に即して5年ぶりに「産業ビジョン」を更新(24.5.1)

 日本画像医療システム工業会(以下JIRA)は、4月12日、2024国際医用画像総合展(ITEM in JRC2024)会場のパシフィコ横浜(西区)にて、毎年恒例の活動基本方針に関する記者会見を行った。JIRAは画像医療システム産業の将来像を描き、その実現のための方向性や目標を定めるために「JIRA画像医療システム産業ビジョン」を…

キヤノンメディカルシステムズ/令和6年春の褒章において紫綬褒章を受章(24.4.30)

 キヤノンメディカルシステムズ(本社:栃木県大田原市)は、令和 6 年春の褒章において、川岸 哲也(かわぎし てつや)氏が「紫綬褒章」を受章したことを発表した。紫綬褒章は、学術研究や芸術、文化などにおいて優れた功績を残した個人に国から授与される褒章のこと。  川岸氏は、従来は映像化できなかった生体内深部…

キヤノンメディカルシステムズ/医療AI事業展開の方針と今後の方向性を示唆(24.4.22)

 キヤノンメディカルシステムズは、4月5日、キヤノンマーケティングジャパン本社Sタワー(東京・港区)にて、メディア向けに「医療AIに関するラウンドテーブル」を開催した。  同ラウンドテーブルでは、ヘルスケアIT事業統括部部長の布施雅啓氏が、「医療業界を取り巻く環境とキヤノンの医療AIについて」及び「キヤノン…

シーメンスヘルスケア/新社長が診療所へのアピール含め中長期戦略を説明(24.4.22)

 シーメンスヘルスケアは、4月4日、本社のあるゲートシティ大崎ウェストタワー(東京・品川区)において「Siemens Healthineers事業戦略会」を開催した。  はじめに、4月1日付でSiemens Healthineers Varianのアジア・パシフィック・ジャパン リージョン代表に就任した森 秀顕氏が、「シーメンスヘルスケアの社長ならび…

メドレー/薬局DXの課題や現状についてのブリーフィングを開催(24.4.22)

 メドレーは、4月10日、本社(東京・港区)にて、薬局DXの課題や現状に関するメディアブリーフィングを行った。同社は3月28日、Uber Direct(Uber Eats Japan社)の配送ネットワークと連携し、患者向け総合医療アプリ「CLINICS」において診療や服薬指導をオンラインで受けた患者を対象に、指導後に約30分で処方薬を届ける…

富士フイルム/新製品発表会─同社のMRI開発の強みを訴える(24.4.22)

 富士フイルムは、4月8日、富士フイルムヘルスケアショールーム「ヘルスケアフォーラム柏」(千葉・柏市)で、MRIシステムの新製品発表会を行った。  冒頭、同社の鍋田敏之氏(※)は、ヘルスケア事業の実績を「2022年度のグループ売上高は2兆8590億円で、4つの分野中ヘルスケアは9279億円とトップであり、またその内メ…

島津理化と東京農業大学/研究室の環境改善をテーマに共同開発(24.4.16)

 島津製作所のグループ会社として、研究・教育設備、理化学機器などの製造および販売を行う島津理化は、学校法人東京農業大学(以下、東農大)と安全で快適な研究環境づくりに関する共同開発契約を締結した。島津理化は、生命科学部分子生命化学科の矢島新教授と連携して研究室における化学物質使用時の作業改善や、ガス…

フィリップス/研究用MRIシステム3.0T「MR 7700」国内1号機、浜松医科大学医学部附属病院で稼働開始(24.4.15)

 フィリップス・ジャパン(本社:東京都港区、以下フィリップス)は、研究用システムである 3.0T「MR 7700」の国内 1 号機を導入した浜松医科大学医学部附属病院において、多核種(Multi Nuclei)イメージングを利用した撮像が開始されたことを発表した。  フィリップスの3.0T「MR 7700」は、先進の分子イメージングに…

Transgene社とNEC/頭頸部がんに対する個別化ネオアンチゲンがんワクチンTG4050のさらなる有効性を確認(24.4.10)

 がん治療向けウイルスベース免疫治療のデザインおよび開発を手掛けるバイオテクノロジー企業Transgene SA(トランスジーン)と日本電気(以下 NEC)は、米国・カリフォルニア州サンディエゴで開催されている米国癌学会(AACR: American Association for Cancer Research)の年次総会で、個別化ネオアンチゲンがんワクチンTG405…

インターシステムズ/エンタープライズデータファブリック についての Forrester Wave で「ストロングパフォーマー」に選出される(24.4.10)

 創造的なデータテクノロジープロバイダーであるインターシステムズは、「The Forrester Wave(TM): Enterprise Data Fabric, Q1 2024(The Forrester Wave(TM): エンタープライズデータファブリック 2024年 第1四半期)」において、「ストロングパフォーマー」に選出された。このレポートは、企業向けデータファブリックの…

富士フイルムとアストラゼネカ/肺がんの化学放射線療法の過去症例を検索できる医療情報システムを共同開発(24.4.10)

 富士フイルム(本社:東京都港区)とアストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区)は、切除不能なステージIII非小細胞肺がん(Non-small cell lung cancer、以下、NSCLC)に対する化学放射線療法(Chemoradiotherapy、以下、CRT)の過去症例を検索できる医療情報システム(以下、本システム)を共同で開発した。  CRTは…

富士フイルムメディカル/AI技術を活用した胸部X線画像病変検出ソフトウェア「CXR-AID」国内2000施設へ導入(24.4.10)

 富士フイルムメディカル(本社:東京都港区)は、AI技術を活用した胸部X線画像病変検出ソフトウェア「CXR-AID(シーエックス アール エイド)」の国内の累計導入施設数が2000施設を突破したことを発表。  胸部単純X線検査は、肺癌や肺炎、心臓疾患などのルーチン検査として多く実施されている。胸部単純X線画像は、骨や…

キヤノンメディカルシステムズ/PSP、エムスリーAIによる医療AI推進のための業務提携に合意(2024.4.5)

 キヤノンメディカルシステムズ(本社:栃木県大田原市)は、PSP(本社:東京都港区)およびエムスリーAI(本社:東京都港区)と、医療AIを活用したヘルスケアIT事業の協業において業務提携することに合意した。同社が得意とする「AI解析技術」や「3D処理技術」のライセンスをPSPが有する読影用の「DICOMビューアーソフ…

富士フイルム/クラウド型AI技術開発支援サービス「SYNAPSE Creative Space(シナプス クリエイティブ スペース)」提供開始(2024.4.1)

 富士フイルム(本社:東京都港区)は、医療機関や研究機関における画像診断支援AI技術の開発を支援するサービス「SYNAPSE Creative Space(シナプス クリエイティブ スペース)」の提供を4月12日より開始する。本サービスは、国立がん研究センターと共同で開発したAI技術開発の研究基盤システムを用いたもので、プログラ…

TOPへ