キヤノンメディカルシステムズ/CT国内導入50年の節目の年に新製品を発売(25.4.21)
キヤノンメディカルシステムズは、4月2日、キヤノンマーケティングジャパン Sタワー(東京・港区)でメディア向けの説明会「CT国内導入50年/ITEM開催についてのラウンドテーブル」を開催した。
はじめに同社CT事業部長の杉原直樹氏が挨拶し、「今年は国内でCTが導入されて50年という節目の年に当たる。ITEM2025(国際医用画像総合展2025)で展示する最新型CTの情報も含め、当社のCTの動向についてお話したい」と述べた。
次に、「CT国内導入50年の歴史と最新の動向」と題した講演をCT営業部の担当者が実施。1975年にEMI社製CTスキャナMK-1が東京女子医科大学脳神経センター神経放射線科で稼働を開始したのを皮切りに、キヤノンメディカルシステムズ(旧:東芝)の開発を軸に、1985年のスリップリング機構の開発によるヘリカル撮影への移行、ヘリカルCTの多列化による進化、2007年「Aquilion ONE」、2017年「Aquilion Precision」開発に至る歴史を紹介した。
そして、ITEM2025で初披露された最新の全身マルチポジションCT「Aquilion Rise」の特長を紹介(詳細は本誌42ページを参照)。同CT担当者は、年間100台の販売目標を見込んでいるという。
この他、ITEM2025にて初出展した多目的デジタルX線TVシステム「Ultimax-i」や一般X線撮影装置「Radrex i5 Flex Edition」、医用画像解析ワークステーション「Abierto Vison」など、同社がAIソリューションブランドとして展開している<Altivity>関連の新製品を説明。
さらにキヤノンメディカルシステムブース内で展示されたキヤノンITSメディカルの医療クラウドサービス「Medical Image Place」に関する紹介も行われた。