日本循環器学会/“循環器画像診断の進歩”をテーマにプレスセミナーを開催

 日本循環器学会は、6月14日に同学会事務局(東京・千代田区)で“循環器画像診断の進歩”をテーマにプレスセミナーを開催した。同セミナーは、患者や一般人を対象に循環器疾患に関する情報を発信しようと継続して行われたもので、今回が20回目の開催となる。
 同セミナーでは、まず日本循環器学会情報広報委員会の委員である赤阪隆史氏(和歌山県立医大循環器内科教授)が挨拶。
 その後、「循環器MRI診断の進歩」と題して佐久間肇氏(三重大臨床系講座放射線医学教授)が講演した。佐久間氏は、心臓MRI検査の近年の進歩と、その有用性について解説。特に心不全の原因検索や拡張型心筋症の予後予測、心サルコイドーシスや心アミロイドーシスの診断などに遅延造影MRI検査の重要性が高まっていると述べた。また、心臓MRI検査の最近の流れとして、定量的な機能画像の撮影が心筋組織性状診断に役立つと述べ、そのメリットを強調した。最後に佐久間氏は、日本ではMRI装置が非常に多く設置されているにも関わらず、診療報酬の抑制などによって心臓MRI検査を増やしにくいなどの問題点を説明。心臓MRIの普及にはこれらの問題解決が必要と持論を述べた。
 赤阪氏は、佐久間氏の後を受けて「心臓CTの進歩:ここまで診断できる」を講演。循環器疾患におけるCTの有用性について、多列CTによる冠動脈の描出や脆弱性プラーク診断、多列CTとSPECTのフュージョンイメージングの症例を紹介。FFRCTの開発とその可能性などを例に挙げて解説した。
 2人の講演後、参加者からCTとMRIによる心臓検査の現状や課題、今後の可能性などについて質疑応答が行われ、参加者からの質問に対して懇切丁寧な回答が赤阪、佐久間の両氏から行われた。


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