EIZO

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●「Making Each Life Visual」をテーマに、手術室ソリューションを統合的視点から提案

https://www.eizo.co.jp

今回の展示では、EIZOがヘルスケア事業拡大を目的に2018年に買収した手術室システムに強みを持つカリーナシステムとのジョイントの形をとり、医用画像の撮影から記録・配信までをカバーするトータルソリューションの提案を共同で発信した。ブースでは撮影、記録・配信、表示のパートごとに実機デモなどを行い、好評を博していた。

●[新製品]4K術野カメラ「MEC-7000-UHD」
 自然でなめらかな映像表示を実現するプログレッシブ60Hzの信号による4K解像度(3840×2160)の映像撮影が可能で、ハイビジョン映像の同時表示もできる術野カメラシステムである。特長は3軸雲台機構の一体化構造にあり、高精度のステッピングモーターを内蔵し特にロール機能に優れ、術者の意図通りに迅速かつ正確に被写体を捉えることができる。また、ケーブル1本で簡単に接続できる手軽さも特長の1つに挙げられる。「MEC-7000-UHD」は今回、単体および手術室映像記録配信システム「ADMENIC V5」コーナーの2ヵ所に展示されていた。

●[新機能]手術室映像記録配信システム「ADMENIC V5」
統合ソリューションの形でブースに専用コーナーを設け、配信を司る装置としてネットワークエンコーダ(術野・術場カメラや内視鏡などの映像信号をネットワーク配信するために圧縮する機械)「ADMENIC NEX/NEB2/NEB-4K」、記録装置として「ADMENIC Server」などの展示・紹介を行った。
 中でも注目を集めていたのが、「V(Version)5」で新たに加わった視聴用等のソフトウェアである。うちマルチ表示視聴ソフトウェア「ADMENIC5 Multi Viewer」は、メイン通路に面した場所に大画面のモニターを設置して大々的に紹介していた。同ソフトは1台のモニターに複数の手術室LIVE映像を同時に分割表示することができ、最大20まで表示パターンを設定できる。また、各施設のニーズに合わせて各室使用の診療科や執刀医名、現在手術が行われている部屋や録画中の部屋などの表示も可能である。
 カリーナシステムが手術関連システム導入300施設以上の実績から、現場の声を反映して開発したクライアントソフトウェア「ADMENIC5 Client Software」も来場者に好評だった。同ソフトは同一手術の複数映像を同時再生・編集するもので、最大の特長は「無変換切り出し」機能にある。同機能は、一般的な編集ソフトを使用した場合は1時間前後を要する映像の切り出しが瞬時に行え、静止画の切り出しにも対応。実際の医療現場では、術後カンファレンスや学会発表資料、教育資料の作成などで活用されているという。

●手術用モニター「CuratOR EX3241/EX3141-3D」
 EIZOとしては、直近2年間で販売を開始した手術用モニターを5製品、展示した。手術用は26インチおよび31~32インチのニーズが高く、主に内視鏡への接続や天吊り用として活用されている。特に、最近の手術室モニターのキーワードである「4K」に対応した製品の前で足を止める来場者が多かった。


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