キヤノンメディカルシステムズ

キヤノンメディカルシステムズ

Made possible

次世代型の新機能やシステムを数多く出展

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 キヤノングループは昨年同様、1000㎡のスペースに各展示コーナーを設置。ブースが通路を挟んで2ヵ所に分かれていた昨年に対して今年はワンフロアとなり、来場者が効率的かつ移動しやすいブース構成となっていた。
●【参考出品】次世代3テスラMRI
 キヤノンメディカルシステムズは2018年から、最大傾斜磁場強度100mT/mを有する臨床研究用装置である3テスラMRI「Vantage Galant ZGO」を国内5大学に納入し、ディープラーニングを用いたノイズ除去再構成技術「DLR(Deep Learning Reconstruction)」の共同研究を行っている。ITEM2019では、5大学の研究成果をビデオ放映で紹介するとともに、「Vantage Galant ZGO」で培った先進技術を投入した次世代3テスラMRIであり、同社MRIのフラッグシップ装置となる臨床用システムを参考展示した。
●【新機能】320列ADCT「Aquilion ONE/GENESIS Editoon」
 CTエリアには、18年11月に「Aquilion Precision」に続いて同社のDLR「AiCE(Advanced Intelligent Clear-IQ Engine)」を搭載した「Aquilion ONE/GENESIS Edition」を展示。「AiCE」はディープラーニングを用いて設計されたノイズ成分のシグナル成分を識別する処理により、分解能を維持したままノイズを選択的に除去する再構成技術であり、今後は他のCT製品にも同技術を順次、採用していく。その他、CTエリアでは参考展示として、デュアルエナジーを含む新技術を紹介していた。

●【新製品】タブレット端末型超音波診断装置「Viamo Sv7」
 USエリアでは、18年10月に販売を開始し、ITEMで初公開した「Viamo Sv7」の関心度が高かった。「Viamo Sv7」は、専用開発したプローブに超音波診断装置の機能のほとんどを内蔵している点が製品の特長であり、USBコネクタにより12インチタブレット端末と接続される。プローブは3本の用意があり、腹部はもちろんのこと、心臓、乳腺、甲状腺、運動器、産科・婦人科など幅広い領域における活用が可能である。
 持ち運びに便利なタブレット端末型でありながら業界屈指の高精細画像を実現した点も、「Viamo Sv7」の特長として挙げられる。メーカーによると、同社超音波診断装置「Xario」シリーズとほぼ同等の画質が得られるという。

●[新機能]プレミアム超音波診断装置「Aplio i800」
 消化器系診断向けのパッケージオプションである「リバーパッケージ」装着モデルを、「Aplio i800」に搭載して展示。同パッケージは、従来は個別計測されていたびまん性肝疾患、肝硬変などの診断を総合的に行えるようにしたものであり、よりきめ細かい悪性度評価が可能となる。また、「Aplio i800」には、18年9月に発売された新開発の33MHzプローブを組み合わせて展示していた。

●【参考出品】PACS「RapideyeCore Grande」
 同社PACS「RapideyeCore」にAIサーバを組み合わせた次世代システムを現在開発中であり、同システムでは各種アプリケーションを同PACS上で動作させAIが医師の診断を支援する。例えば、AIが医師の画像診断以前に読影を行う画像をあらかじめ解析し、システムを立ち上げた際に疑わしい画像に対してアラートを発出することにより、見落とし防止や読影の負担低減を実現する。なお、同社以外の企業のアプリも動作可能なように開発しているという。今回のブースには「RapideyeCore Grande」を2組展示しており、いずれの端末でも来場者は説明員の技術解説に熱心に聞き入っていた。


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