サトーヘルスケア/情報化で医療従事者の働き方を支える

サトーヘルスケア/情報化で医療従事者の働き方を支える

 本年4月より会社のコンセプトを「Patient Happiness」に改め、患者(Patient)の安心の先にある幸せ(Happiness)につなげるため、医療従事者の働く環境を改善し、QOL向上に貢献するソリューションの提供を目指すサトーヘルスケアは、「情報化で医療従事者の働き方を支える」をテーマに、医療現場に寄り添ったソリューションの提案をモダンホルピタルショウ2022で披露する。ブースは院内RFIDソリューション、安心機能モニタ、PCレス ラベル発行、ME機器所在の見える化、バイタルモニタビーコン、手指衛生モニタリング、リストバンドといったコーナーで構成。また、各コーナーおよび展示品の間隔を広くとるなどして、新型コロナウイルス感染症の対策を徹底した。
●院内RFIDソリューションでは医療過誤防止や効率的な医療機器管理を実現
 電波を用いてICタグの情報を非接触で読み書きする自動認識技術のRFID(Radio Frequency Identification)は、医療現場において3点照合システム、ME機器管理、医療材料の在庫管理および期限管理、重要書類の管理、医療材料の出荷検品および返却管理において真価を発揮する。3点照合システムは、ICタグ入りリストバンド、ICタグ入り看護師名札、ICタグ入り注射ラベルおよびICタグ入り薬剤アンプルをRFIDで照合して、医療過誤を防止。また、患者への安心の付与や看護師の心的負担の軽減にもつながる。一方で医療機器の管理では、使用状況や在庫、期限などの把握に要する手間と時間を大幅に削減できる。今回設置したコーナーでは、ヘルスケア専用プリンターの「L’esprit(レスプリ)HC4-LX」、管理対象物に貼付されたICタグの通過を正確に検知する「RecoFinder(参考出品)」、PCおよびiPadなどでシステムを構成していた。
 また、「L’esprit HC4-LX」に関しては単独のコーナーを設置する。オンライン状態が一目で分かり、モデル名やシリアル番号など資産管理に必要な情報を画面に表示し、ワンボタンでスムーズに問い合わせができ、しかもPCレスでラベル発行ができる安心機能モニタを配した同製品に、来場者の熱い視線が注がれていた。

●「情報化で医療従事者の働き方を支える」というキャッチのもとに、ME機器所在の見える化、バイタルモニタビーコン、手指衛生モニタリングを紹介
 サトーヘルスケアは、より効率的で質の高い医療の提供を目指して、最新のIoT院内ソリューションの3モデルも披露した。まずはME機器所在の見える化である。ME機器の稼働状況をモニタリングすることで、病院内でのME機器の貸出し状況の一元管理が可能となる。次にバイタルモニタビーコン。バイタルモニタ機能付リストバンドを患者の手首に装着し、脈拍数やストレス値、活動量、位置情報を取得することで、モニタ上で患者の状態が把握できるものだ。転倒や転落などの事故の際は、看護師がすぐに駆けつけることも可能。そして、医師および看護師が患者に近づくタイミングでの手指衛生実施状況を記録する手指衛生モニタリング。位置情報を利用した観察方式で、携帯アルコールボトルにポンピングセンサーを装備することによって誰が、いつ、どこで手指衛生を実施したかが可視化できる。手指衛生の順守率の向上に貢献し、ウイルスの感染拡大を防ぐソリューションである。

●やさしい素材、鮮明な印字、充実のラインアップが特徴のリストバンドをピックアップ
 様々なシーンで活躍し、医療業界で好評を博すリストバンドの紹介コーナーを設けたことも、今回のブースのトピックである。入院する人に向けては、やさしい装着感で優れた耐久性を持ち、確かな安全性を実現した入院リストバンドと、患者の負担を軽減し、かつ離棟・離院を防止できるRFIDリストバンドを用意。また、出産で病院を訪れる人に向けては、母子一体型リストバンドの「KoDakara(こだから)」も設定。そして、外来や検診を受診する人に向けては、クリップレスで自身での着脱ができ、しかもエコに配慮したカーボンオフセット付きの外来リストバンド「日帰りくん」を開発。ブースでは、各リストバンドの実物を展示。来場者は素材の触感やフィット感、印字の見やすさなどを、入念に確認していた。


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