日本IVR学会/6月開催の第51回日本IVR学会学術総会の見どころを紹介

  日本インターベンショナルラジオロジー(IVR)学会は、6月4日(土)~ 6日(月)に開催される第51回日本IVR学会学術総会について、5月10日、オンラインによるプレスセミナーを開催した。司会は、同学会広報・障害委員会委員長の掛田伸吾氏(弘前大)が務めた。
 はじめに、同学術総会会長で日本IVR学会理事長を務める山門亨一郎氏(兵庫医大)が「日本IVR学会について/第51回日本IVR学会学術総会の展望」を演題に講演した。
 山門氏は、「2022年4月、日本専門医機構サブスペシャリティ領域として“放射線カテーテル治療”が専門医として認定されたことは大変喜ばしい」と述べた後、同学術総会のポイントとして①ラジオ波焼灼療法(RFA)の適応拡大、②産科出血に対する子宮動脈塞栓術のガイドラインへの掲載、③市民公開講座の開催、④海外学会との合同シンポジウム開催、⑤委員会セッションの充実化、⑥アジア環太平洋地域の若手IVR医に対する教育セミナーの開催等を取り上げ、紹介した。
 次に、適応が拡大されるラジオ波焼灼療法(RFA)について、高木治行氏(兵庫医大)が「新しいガン治療(RFAの適応拡大について)」と題して講演。RFAの概要と、同治療法のメリットを説明。そして、適応疾患が従来の肝癌のみから肺悪性腫瘍、小径腎悪性腫瘍、類骨骨腫、骨盤内悪性腫瘍、悪性骨腫瘍、四肢・胸腔内及び腹腔内に生じた軟部腫瘍に拡大したことを紹介し、実際の症例を交えながらRFAの有用性について解説を行った。
 この後、女性のためのIVRについて、小野澤志郎氏(杏林大)が子宮筋腫について、そしてウッドハムス玲子氏(北里大)が出産時の大量出血におけるIVRについて、それぞれ実際の症例を提示しながら臨床における有用性を説明した。
 最後に、昆 祐理氏(聖マリアンナ医大)が講演。救急医療時におけるコロナ患者へのIVR診療について説明した。


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