GEヘルスケア・ジャパン/Building a world that works:より良い未来の創造にむけて

GEヘルスケア・ジャパン/Building a world that works:より良い未来の創造にむけて

https://www.gehealthcare.co.jp

 GEヘルスケア・ジャパンは、「Building a world that works:より良い未来の創造にむけて」をメッセージに、磨き上げてきたテクノロジーを搭載した画像診断装置やデータ分析・ソフトウェアサービスなどを披露した。コーポレートカラーのブルーとホワイトで彩ったブースは、Magnetic Resonance(磁気共鳴断層撮影装置)、Surgery(Cアーム多目的X線撮影装置)、Interventional(血管撮影装置/心臓カテーテル検査用装置)、Ultrasound(汎用超音波画像診断装置)、Molecular Imaging(核医学診断用装置PET/CT)、Women’s Health(マンモグラフィ撮影装置/骨密度測定装置/乳房用超音波画像診断装置)、Edison Digital Solutions(ヘルスケアデジタル/線量管理ソリューション/病院運営支援ソリューション)、Computed Tomography(コンピュータ断層診断装置)のエリアに分けて展開。また、同社の前身である横河メディカルシステムの創立から数えて40年を迎えることから、ブースの随所に40周年の記念ロゴが配された。

●【新製品】64列CT装置「Revolution Ascend」
数々の展示の中で来場者から最も熱い視線を浴びたのは、Computed Tomographyのコーナーで実機を展示した64CT列装置の「Revolution Ascend(レボリューション アセンド)」だった。「Revolution Ascend」は、多様化する医療現場のニーズに応えるべく、検査ワークフロー及び画像再構成処理に最先端のAI・自動化技術を搭載した、日本で開発し欧米やアジアなど海外でも販売する“In Japan For Global”CTである。国内では4月18日より販売を開始した。最上位機種「Revolution CT」のアーキテクチャ、要素技術、コンポーネントを採用し、日本のスタッフが一から開発。その特長の1つは、AIと自動化の技術を撮影から画像描出まで一気通貫で応用した精度の高い検査ワークフローである。画像描出に関しては、特に心臓CTにおいて、64の列数でそれ以上の多列CTに負けない画質の達成を目標に掲げたという。その核となる技術の1つが、Edisonプラットフォームで開発されたディープラーニング画像再構成アルゴリズム「TrueFidelity」である。「TrueFidelity」は、ディープラーニングを用いて開発した画像再構成アルゴリズムとして初の全身領域対応が特長となる。密度分解能を極限まで高めることを目指し、心臓以外にも頭部、腹部領域において読影医の負担低減や診断能の向上を可能にした。さらにCT装置の開口径を広げることで検査時の快適性を向上させたことも、特長の1つとして挙げられる。なお、GEでは「Revolution Ascend」を“Premium AI CT”と呼んでいる。

●【新製品】床走行式・血管撮影装置「Allia IGS7」
InterventionalのコーナーでHybrid-ORのバーチャルーシミュレーションの形で展示された「Allia IGS7」も、来場者の視線を集めた。「Allia IGS7」は、ハイブリッド手術室のために開発された第2世代の床走行式・血管撮影装置で、昨年8月に国内発表、今年1月から施設導入が始まった。ユーザーインターフェースを新しくし、多診療科個々の医師が任意にラージディスプレイのレイアウトやアンギオの角度、寝台の高さなどを事前に設定し、呼び出すことができる。さらに、オペレーターの医師が手技をしながら線量を手元で調整可能となった。なお、透視の被ばく量は事前設定できる。FPDのディテクターについても、オペレーターの医師が手技をしやすい仕様に進化。具体的には、ディテクターの部分に付いているボタンで、寝台の上下の動きやCアームの角度などを調整することができる。さらに、画質の調整は手元のタッチパネルから行え、Deep Learningを利用した画質と撮影条件の最適化を実現している。なお、ユーザー施設は現在、心臓血管外科が主に使用する地域の中核病院がメインであるという。

その他、4月15日に国内発表した効率的なインストール工程を可能とするインテリジェントマグネットテクノロジーや、最新のAI技術と組み合わせたデジタル技術のTotal Digital Imaging(TDL)などを採用する1.5T MRI装置「SIGNA Prime」、手術中に素早く高度な画像処理を行って高精細な3D画像を低線量で簡便に取得することが可能な外科用イメージ「OEC 3D」、聴診器のように持ち運べてさまざまな医療ニーズに応える高性能ポケットサイズ超音波診断装置「Vscan Air」等をさまざまな形で展示し、同社の“プレシジョン・ヘルス”実現への意欲を明確かつ具体的に示した。


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