フィリップス・ジャパン/病院情報システムは新たなステージへ

フィリップス・ジャパン/病院情報システムは新たなステージへ

ヘルスケア分野の変革に取り組む先進ヘルステックカンパニーのフィリップス・ジャパンは、「病院情報システムは新たなステージへ」をテーマに掲げ、データの連携および統合管理で病院業務を支援するソリューションや標準規格による相互運用性を確保した地域医療連携、最新の集中治療遠隔支援システムを披露した。

●トータル・ホスピタル・マネジメント・ソリューション「Tasy」
最大のトピックが、3カ所の説明コーナーと大型モニターで日本初披露されたトータル・ホスピタル・マネジメント・ソリューション「Tasy(タジー)」。従来の病院情報システムは部門ごとに個別のシステムが引用されていたため、その複雑な相互接続から高額な接続費用やデータ連携不足といった課題が持ち上がっていた。そこでフィリップスは、臨床からバックオフィスまでの様々な情報をシームレスに統合・管理する新しい病院情報システムのTasyを開発。二重入力の手間を省くとともに、リアルタイムに多職種間の情報共有を可能とした。
具体的には、病院業務機能や診療機能、部門機能、看護業務、病棟業務、病院運営・経営管理などを統合し、Webベースのプラットフォームで利用できるように設定。そして、臨床上の意思決定を支援する臨床意思決定支援(CDS)や、臨床管理者が効率的な意思決定を行うための戦略立案・管理を担うバランスト・スコアカード機能(BSC)、部門のパフォーマンス指標をグラフやレポートで表示できるダッシュボード機能、遺失物管理・洗濯管理・機器耐用期間管理・訪問者管理などの効率化に貢献するバックオフィス業務機能といったツールを提供する。さらに、高度なプライバシー保護・セキュリティ機能も装備。医療機関内の様々な臨床から病院経営の領域にいたるまで、包括的かつ効率的で、しかも安全な支援システムを構築している。
なお、「Tasy」は海外において950以上の施設に導入されており、日本では2021年内に第1号ユーザーが稼働、2023年までには大規模病院への展開を目指しているという。

●地域医療連携システム「IS/Vue Interoperability Solutions/統合アーカイブ」
フィリップスのブースではもうひとつ、日本初出展のシステムが紹介された。標準規格による相互運用性を確保した新しい地域医療連携システムの「IS/Vue Interoperability Solutions(インターオペラビリティ・ソリューションズ)/統合アーカイブ」である。
シームレスな患者データの相互運用を可能とする「Interoperability Solutions(IS)」と、Vue PACSサーバを統合アーカイブとして活用する「Vue Archive」で構築した同システムは、IHEなどの標準規格で地域の医療施設や他の地域医療ネットワークと接続し、Webベースでの電子カルテや画像などの共有、外部検査の依頼、電子紹介状の送信などを実現する。
また、Vue ArchiveはPACSサーバとしてだけではなく、VNAとしても運用可能。WebからのNon DICOMデータ(JPEG画像やMPEG動画、PDF文書など)の取り込みにも対応し、さらにオンプレミスやクラウド、外部バックアップといったユーザーの要望に応じたシステム構成も選択できるようにアレンジする。その結果、自院内の利用だけではなく、診療や画像情報を地域医療機関と共有する体制が整えられるようになった。

●集中治療遠隔支援システム「eICUプログラム」
フィリップス・ブースでは、「Connected Care」と称するコーナーを設けて、バージョンアップした集中治療遠隔支援システム「eICUプログラム」も披露した。
“どこでもモニタリング”を謳う同プログラムは、支援センターに常駐する集中治療専門医や専任看護師による遠隔支援を通じて、集中治療現場への安心と安全を提供するものである。集中治療を必要とする患者の増加、医療従事者(集中治療専門医、看護師)の不足、医療の質の格差、新型ウイルス感染拡大への不安など、日本の集中治療の現場が抱える多くの課題に対し、その改善に貢献するものだ。
また、ACSYS重症・急性期患者情報システムやORSYS手術部門システムとも連携。さらに、アライドテレシスとのコラボによる、Wi-Fi接続での生体情報モニターの把握も可能としている。なお、将来的には前述した「Tasy」とのつながりも実施していく予定だという。


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