フィリップス・ジャパン/Together,we make life better.

フィリップス・ジャパン/Together,we make life better.

https://www.philips.co.jp/healthcare

ヘルスケア分野の変革に取り組むフィリップス・ジャパンは、「Together,we make life better.」をテーマに掲げ、患者を中心とした正確な診断および治療を目指すための最適なワークフローをITEM2021で提示した。具体的には、同社が目指す4つの課題「患者のより良い健康の実現」、「患者・家族の満足度向上」、「医療従事者の環境の改善」、「不要な医療コストの削減と収益改善」に即したソリューションを紹介。ブースは主に画像診断装置、ヘルスケアIT、IGT(Image Guided Therapy)というエリアに分けて構成した。

●超音波画像診断装置「Lumify」「EPIQ Elite」
実機展示した最新の携帯型超音波診断装置「Lumify」は、Androidをベースとした直感的な操作性を有し、あらゆる場所での超音波検査を可能とした製品。また、装置全体をシースで覆うことができるために感染対策が取りやすく、さらに遠隔コミュニケーションツールのReactsを組み込むことで、リアルタイムでのスキャン断面やビデオ画像が共有でき、迅速かつ的確な医療の提供や教育的ツールとしての利用を可能としている。
「Lumify」の横には、2種類のツールを新搭載した据え置き型超音波診断装置の「EPIQ Elite」が展示された。新ツールの1つは、3D超音波データから腹部大動脈瘤を立体的に自動計測する「AAA Modelで、これにより2D計測での課題であった斜め切りや施行者による誤差を軽減し、再現性の高い計測結果を提供する。もう1つは肝臓フュージョン機能の技術において主要の輪郭を立体的にセミオートでトレースする「3D Tumor Contour(3D腫瘍輪郭マーカー)」で、これを用いることで経皮的局所穿刺療法のプランニングや治療中のガイド、治療後の評価をサポートすることができる。

●【新製品】CT装置「Incisive CT Premium」
CTのエリアでは、2021年4月7日に国内発売された「Incisive CT Premium」を披露。映像では新たに搭載したAI技術をベースとするソリューション「Precise Suite」の特徴を紹介した。「Precise Suite」は、AI 画像再構成機能の「Precise Image」、心臓専用のモーションフリー画像再構成機能の「Precise Cardiac」、自動ポジショニング機能の「Precise Position」、自動ニードルガイダンスの「Precise Intervention」の機能を具えており、担当者が各機能の概要などを詳しく解説していた。

●MRI装置「Ingenia Ambition 1.5T」
MRIのエリアでは、ヘリウムに依存しないBlueSealマグネットを採用した「Ingenia Ambition 1.5T」に搭載する注目の技術のほか、新シーケンスとして脳神経領域の「Black Blood Imaging (iMSDE)」と整形領域の「FRACTURE」などを、担当者が映像を介して来場者に解説していた。また、マルチモダリティワークステーション「IntelliSpacePortal 12」の新アプリケーションとして、心臓の血流が解析できる「MR Caas 4D flow」を紹介した。

●【新製品】脳ドック用プログラム「BrainSuite」
 会場では、2021年4月に発表されたばかりの脳ドック用プログラム「BrainSuite」も公開された。「BrainSuite」は、フィリップスと東北大学発のスタートアップ企業であるCogSmartが業務提携して開発した、早期段階からの認知症リスク低減を目的とした脳ドック用プログラムである。これを従来の頭部MRI検診(脳ドック等)に追加するだけで、脳の健康状態(自分の脳の健康状態が年齢相応かどうか等)や将来の認知症リスクを早期から可視化し、受診者個々に適した脳の健康維持・改善方法と将来の認知症の予防方法が提示できる。対象年齢層を30代から70代以上までと幅広く設定したことも特徴だ。

その他、 ヘルスケアITのエリアでは、遠隔画像診断に対応した最新の読影ビューア「Vue PACS Client」をアピールし、また、ワークフローオーケストレーターによる画像診断の割り当てなども紹介した。IGTエリアでは、血管撮影装置「Azurion」シリーズに対応した新しいプラットフォーム「Azurion R2.1」を国内初出展してシミュレータによる体感展示を実施し、来場者に好評を博していた。


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