富士フイルムメディカル/NEVER STOP 医療のいちばん近くから、次代を見つめる

富士フイルムメディカル/NEVER STOP 医療のいちばん近くから、次代を見つめる

http://fms.fujifilm.co.jp/

富士フイルムは、一昨年に引き続き、「NEVER STOP 医療のいちばん近くから、次代を見つめる」をブースコンセプトとして独自の画像処理技術、デバイス技術、そしてAI技術などの先進技術を生かした製品・ソリューションを多数出展した。同社では、新型コロナウイルス感染症対策を徹底するだけでなく、同感染症の検査キットなども出展した。

●【新製品】DRパネル「CARNEO Flow」
場内で多くの注目を集めていたのがDRパネル「CALNEO Flow」である。同製品は軽量タイプのGシリーズと、高画質タイプのCシリーズに分かれ、それぞれ14×17インチ(G47、C47)、17×17インチ(G77、C77)の計4タイプを出展。同製品はFPDのセンサーパネルに用いられてきたセンサーパネルをガラス素材から薄型フィルム素材としたことでGシリーズのG47の場合1.8kg、C47の場合2.2kgの軽量化に成功。これまで以上に携帯性に優れ、撮影時のスタッフの負担軽減に貢献する。また、薄型フィルムをセンサーパネルに用いることで、X線が減衰しにくくなり透過率が向上、高画質化を同時に実現している。

「CARNEO Flow C47」

●【新機能】クリニック向けX線診断システム「CARNEO Compact」
コンパクトなスペースでも設置が容易なクリニック向けのX線診断システム「CARNEO Compact」。今回の展示では、AI技術(ディープラーニング)を用いて設計されたポジショニングナビ機能が紹介された。同機能は、コリメータ部に取り付けられたカメラで被検者の方向及び側性を認識し、事前に設定した撮影メニューとの整合性を確認するための情報を表示。撮影メニューと一致しない場合は、コンソール画面上にアラートを表示、ポジショニングを修正することでポジショニングの不整合による再撮影の減らすことに貢献している。

クリニック向けX線診断システム「CARNEO Compact」

●【新機能】読影ビューワ「SYNAPSE SAI Viwer」
読影ビューワ「SYNAPSE SAI Viewer」については、新バージョンを出展。胸部CT画像の肺結節検出を支援する機能が紹介された。このほか、AI技術を使っての検出だけでなく、放射線科医の読影業務を支援する多彩な機能も併せて展示され、来場者の関心を集めた。

読影ビューワ「SYNAPSE SAI Viwer」

●外科用Cアーム「COREVISION」シリーズ
外科用Cアーム「COREVISION 3D」は、発売から2年が経過しているが、その高画質が高く評価され、整形領域での手術に多く活用されている。ITEM2021では、参考展示ながら、同機の次世代機を出展した。新装置では、バッテリーを搭載して本体のワイヤレス化を実現。画像データを無線を通じてモニタへ配信することが可能である。また、撮影用パネルも3サイズ用意。用途に応じてユーザーが簡便にパネルを切り替えることができるなど、多彩な新技術を搭載した装置となっている。同社では、年内の発売を予定しているとのこと。

外科用Cアーム装置「COREVISION 3D」の高解像度をアピール

●【新製品】超音波画像診断装置「Sonosite PX」
「Sonosite PX」は、ベッドサイドユースの人間工学に基づき設計されたデザインと高精細な画像で迅速な診断をサポートする最新の超音波画像診断装置である。ポータブルでの使用も可能で、操作パネルは高さや角度が自由に調整でき、スペースが限られた手術室やベッドサイドで機器を操作する際、より自然な体勢での診断・処置が可能。ユーザーインターフェイスでも溝がないフラットな構造となっており、防水規格IP22を取得するなど、清掃しやすい操作パネルを実現している。「Sosaite」シリーズに、富士フイルムの画像処理技術を搭載。さらに、プローブも富士フイルムの写真技術が用いられることで、「Sonosite」シリーズの持つ質の高い画像をより向上させている。

超音波画像診断装置「Sonosite PX」


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