富士フイルムメディカル/下部消化管用拡大スコープ「EC-760Z-V/M」下部消化管用極細径スコープ「EC-760XP/L」新発売

富士フイルムメディカル/下部消化管用拡大スコープ「EC-760Z-V/M」下部消化管用極細径スコープ「EC-760XP/L」新発売

 富士フイルムメディカルは、4色のLED光源搭載の内視鏡システム「ELUXEO(エルクセオ)」用の下部消化管用スコープの新ラインアップとして、拡大スコープ「EC-760Z-V/M」を2021年2月22日、極細径スコープ「EC-760XP/L」を2021年3月22日それぞれ発売する。
「ELUXEO」は、4色のLED照明の発光強度を高精度に制御して、白色光と短波長狭帯域光を生成することができる。さらに、照射した光と画像処理を組み合わせる「マルチライトテクノロジー」により、粘膜表層の微細な血管や粘膜の微細な構造などを強調して表示する機能「BLI」*1や、画像の赤色領域のわずかな色の違いを強調して表示する機能「LCI」*2など目的に応じた観察画像を作り出すことができ、微小な病変の観察をサポートする。
今回発売する2種類の下部消化管用スコープは、いずれも挿入部に高い弾発性*3を持つ素材を採用した。医師が操作する際に手元の力が先端部まで伝わりやすい設計とした「高追従挿入部」と、軟性部先端が軟らかく曲がり、曲がった後はまっすぐに戻りやすい設計の「カーブトラッキング」との組み合わせにより、特に屈曲部が多い大腸へのよりスムーズな挿入をサポートする。また、光源装置への接続が簡便なワンステップコネクターを採用。検査の準備がスムーズに行え、臨床ワークフローの効率を高める。 

<下部消化管用拡大スコープ「EC-760Z-V/M」の特長>
「EC-760Z-V/M」は、光学拡大率最大約145倍*4の拡大観察が可能で、粘膜の表面を詳細に観察することができる。また、操作部に組み込まれた硬度調整リングを回すことで軟性部の硬さを任意に調整できる「硬度調整機能」により、腸管の屈曲や形状、術者の好みに合わせて曲がりやすさを選択することができ、大腸の深部への挿入をサポートする。さらに、鉗子口径は3.8mmと大口径のため、幅広い処置具に対応するとともに体液やポリープの回収などをスムーズに行うことが期待される。

<下部消化管用極細径スコープ「EC-760XP/L」の特長>
「EC-760XP/L」は、軟性部外径が9.3mmの極細径かつ、有効長*51690mmのロングタイプとなっており、大腸内で炎症や癒着を起こしている場合や、大腸が長い患者への挿入をサポートする。極細径ながら、メガピクセルCMOSセンサによって近接2mmからの観察で、粘膜表層の微細な血管などを高精細・高画質な画像で映し出す。さらに、極細径でありながら副送水管路*6を搭載しており、消化管内の粘液や残渣などを除去する副送水機能が使用可能で、クリアな視界を確保し、効率的な検査をサポートする。

写真 左:ELUXEO(エルクセオ)システム、中:下部消化管用拡大スコープ EC-760Z-V/M、右:下部消化管用極細径スコープ EC-760XP/L

*1 「Blue LASER Imaging」および「Blue Light Imaging」の略。
*2 「Linked Color Imaging」の略。
*3 挿入部を曲げた際に、元の位置に戻ろうとする力。
*4 26型液晶モニタ(16:9パネル)使用時。
*5 体腔内への挿入が可能な長さのこと。
*6 内視鏡先端から前方に向けて送水するための管路。

問い合わせ先=富士フイルムメディカル 営業本部 マーケティング部
TEL:03-6419-8033


その他の記事

PHCホールディングス傘下Epredia Holdings Ltd. /がん診断における病理医の作業効率化を目指し、デジタルスライドスキャナ「PANNORAMIC 480」を発売(2023.11.6)

 PHCホールディングス(本社:東京都港区、以下「PHCHD」)傘下で病理事業を展開するEpredia Holdings Ltd. (本社:米国ニューハンプシャー州、以下「Epredia」)は、3DHISTECH Ltd.(本社:ハンガリーブダペスト、以下「3DHISTECH」)が開発した「PANNORAMIC 480」を発売した。Eprediaと3DHISTECH社は、病理検査室向け…

ウィーメックス/一般・療養型病院向け電子カルテシステム「Medicom-CKII」を発売 (2023.10.31)

 PHCホールディングス(本社:東京都港区)傘下のウィーメックス(本社:東京都渋谷区)は、医療従事者の業務効率化に貢献する、一般・療養型中小規模病院向け電子カルテシステム「Medicom-CKII」を発売した。療養型の病院では、長期間入院患者の数に比例して、患者ごとの診療データ量も増加する。 そのため、医療従事…

キヤノン/光干渉断層計“OCT-R1”とデジタル眼底カメラ“CR-10”を発売

 キヤノンは、眼科機器の新製品として、OCT と眼底カメラの機能を有する光干渉断層計“OCT-R1”およびデジタル眼底カメラ“CR-10”を2023 年10 月下旬に発売する。  OCT は、近赤外光を利用して網膜の断層像を撮影する眼科機器で、眼科や健診などで、近年増加している緑内障や加齢黄斑変性など眼の疾患の診断や経過観察に用…

ウィーメックス/リアルタイム遠隔医療システム「Doctor Cart」を新発売

 PHCホールディングス(本社:東京都港区)傘下のウィーメックス(本社:東京都渋谷区)は、日本国内における医療現場のニーズに対応した小型カートタイプのリアルタイム遠隔医療システム「Doctor Cart」を、2023年9月1日より発売する。本製品は、十分な診療スペースの確保が困難な日本の医療現場でも扱いやすいコン…

富士フイルムメディカル/病原体の捕集性能に優れた医療機関向け空気清浄機を富士フイルムとシャープで共同開発し、新発売

 富士フイルムメディカル(本社:東京都港区)は、富士フイルムの抗菌技術「Hydro Ag⁺」により除菌効果が長時間継続するフィルター(以下、「Hydro Ag⁺フィルター」)を搭載した空気清浄機「FU-M1400-W(Hydro Ag⁺医療用菌・ウイルスフィルター搭載モデル)」を、医療機関に向けて4月28日より発売した。本製品は、富士フ…

ユナイテッドイメージングヘルスケア/uMR Omega V 10 をリリース

 United Imaging Healthcare Japan (東京都千代田区、以下ユナイテッドイメージングヘルスケア)は“AI for Imaging”というキーワードをもとに、さまざまな臨床現場や市場ニーズに合わせたAI 技術(uAiFI)を開発し、今回 3T フラッグシップモデルである75cm の開口径を有したuMROmega に取り入れた新バージョンV 10 を発…

ウィーメックス/クラウド環境を活用した診療所向け医事一体型電子カルテシステム「Medicom-HRf Hybrid Cloud」を発売

 ウィーメックス(本社:東京都渋谷区)は、診療所向け医事一体型電子カルテシステム「Medicom-HRf Hybrid Cloud」を発売すると発表した。医療業務の効率化や医療DXへの対応が求められる中、厚生労働省が提唱するデータヘルス集中改革プランへの適応やそれに付随したセキュリティ対策、障害・災害対策用の業務継続計画(B…

GEヘルスケア・ジャパン/AI等の技術を用いた画像診断支援アプリケーションの事前評価・運用ソリューション「Open AI VNA」 を販売開始

  GEヘルスケア・ジャパン(本社:東京都日野市、GEヘルスケア)は、VNAプラットフォーム上で、AI等の技術を用いたマルチベンダーの画像診断支援アプリケーションの導入前評価、運用を効率的に行うためのソリューション「Open AI VNA(オープン エーアイ ヴイエヌエー)」を3月末に発売した。 【背景】 放射線画像…

富士フイルムメディカル/上部消化管用細径処置スコープ「EG-840TP」新発売

 富士フイルムメディカル(本社:東京都港区)は、4色のLED光源搭載の内視鏡システム「ELUXEO(エルクセオ)」用の上部消化管用細径処置スコープ「EG-840TP」を発売した。本スコープは、先端部径7.9mmの細径ながら鉗子口径3.2mm・副送水機能・ハイビジョン画質を実現することで、観察から処置までをサポートするもの。 …

フィリップス・ジャパン/国内初の医療機器承認デジタル病理システムの次世代型ソリューションを販売開始

 フィリップス・ジャパン(本社:東京都港区)は、2023 年1 月1 日から、病理ホールスライド画像診断補助装置「フィリップス インテリサイト パソロジーソリューション」を日本国内にて販売開始した。本製品は、これまでの経験と実績をもとに刷新された次世代型ソリューションであり、病理ホールスライド診断補助装置とし…

エルピクセル/胸部X線画像の読影診断を支援するEIRL Chest Screeningの新モデルを発売

 2023年1月10日、エルピクセル(本社:東京都千代田区)は、胸部X線画像の読影診断を支援するEIRL Chest Screeningについて、新たに3つの異常陰影領域(浸潤影、無気肺、間質性陰影)を検出する機能を追加した新モデルを発売した。  従来のEIRL Chest Screeningは、胸部X線画像から肺結節候補域を検出するEIRL Chest No…

富士通Japan/手術室の稼働率を向上し病院経営を支援する新ソリューションを提供開始

 富士通Japanは、手術室の稼働率を向上し病院経営を支援する新ソリューション「Fujitsu リソース最適化エンジン Assignment Master」(以下、「Assignment Master」)を開発し、300床以上の大中規模病院向けに2022年12月7日より提供開始する。  本ソリューションは、手術室や手術機器、医師や看護師の予定など、手術に…

TOPへ