富士フイルムメディカル/病原体の捕集性能に優れた医療機関向け空気清浄機を富士フイルムとシャープで共同開発し、新発売

 富士フイルムメディカル(本社:東京都港区)は、富士フイルムの抗菌技術「Hydro Ag⁺」により除菌効果が長時間継続するフィルター(以下、「Hydro Ag⁺フィルター」)を搭載した空気清浄機「FU-M1400-W(Hydro Ag⁺医療用菌・ウイルスフィルター搭載モデル)」を、医療機関に向けて4月28日より発売した。本製品は、富士フイルム株式会社が開発した「Hydro Ag⁺フィルター」を、シャープの空気清浄機「FU-M1400-W」に搭載したもの(*1)で、一般的な空気清浄機に比べて病原体の捕集性能に優れている。

 新型コロナウイルス感染症の感染ルートの一つであるエアロゾル感染対策として、換気による空気の入れ替えが推奨されているが、場所や環境によっては定期的な換気が難しいケースがある。特に、医療機関においては、待合室や診察室、病室などで十分な換気を行うことが困難なケースがあり、有効なエアロゾル感染対策に対するニーズが高まっている。
 今回発売する「FU-M1400-W(Hydro Ag⁺医療用菌・ウイルスフィルター搭載モデル)」は、富士フイルムが開発した「Hydro Ag⁺フィルター」を搭載した医療機関向けの空気清浄機。N95マスクに使用されている素材と富士フイルム独自の抗菌技術「Hydro Ag⁺」を組み合わせた、除菌効果が長時間継続する「Hydro Ag⁺フィルター」を搭載することで、病原体の捕集効率を向上。国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンターとの共同研究で、15分間でエアロゾルを99.9%(*2)以上捕集可能という結果を得ている。
 また、「FU-M1400-W(Hydro Ag⁺医療用菌・ウイルスフィルター搭載モデル)」は、エアロゾル感染対策において重要視される大容量の清浄空気供給量を確保。1時間あたり一般的な病室の10倍以上の広さをカバーする(*3)清浄空気供給量を実現している。
 
 同製品は現在、東北医科薬科大学病院において、東北医科薬科大学 医学部 感染症学教室の賀来 満夫特任教授を中心とした研究チームのもと、院内クラスター抑制に関する検証を行っている。2022年9月に同病院の一般病室22部屋に本製品を設置して以降、患者及び医療従事者への影響を検証している。今後も、優位性をもって感染抑制に寄与するか検証を続けていく。

*1 FU-M1400-Wに富士フイルム製Hydro Ag⁺フィルターが搭載された特別モデル。
*2 24m3の実験室で「強モード」での結果。
*3 一般的な病室(4人部屋)のサイズを65m3として算出。

問い合わせ先=富士フイルムメディカル メディカルサプライ推進部
TEL:03-6419-8055


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