メディカル・データ・ビジョン/患者自身が診療情報を管理するソリューションがスタート

 メディカル・データ・ビジョンは、6月11日にベルサール神田(東京・千代田区)でデジタル健康ソリューション「エースビジョン」に関する報道発表会を行った。
 同ソリューションは、診療録管理システム「診療記録モジュール」、共通診察券兼IDカード「CADA」、診療情報保管・閲覧Webサービス「カルテコ」で構成される。利用施設では、医師が診療情報を診療記録モジュールに蓄積し、二次利用の同意を得た患者のみ一部情報をカルテコでも保管する。患者は同情報を、CADAに記載されたID等の登録および入力により、カルテコのマイページで閲覧できる。閲覧可能な情報には投薬や処方薬、検査結果、処置・手術、症状リストなどがある。なおWebサービスは、6月22日から開始。
 発表会では、同社代表取締役社長の岩崎博之氏がエースビジョンの仕組みや将来構想について説明。その中で同氏は、開発の目的について「生活者(患者)の手元にカルテを返す(診療録を自身で管理する)文化を日本で作り、国民の医療リテラシーを高めていくことが医療全体の質を高める大きなパワーになる。その進展に寄与したいと考えた」と述べた。
 続いて神野正博氏(恵寿総合病院理事長)が、「医療現場における患者との診療情報共有の意義」と題した講演を行った。
 同氏は垂直連携(急性期から回復期、慢性期に至る医療連携)および水平連携(医療・介護連携)、生涯継続的な健康・疾病管理を、地域包括ケアに必要な3Dと定義づけ、同院グループはその段階まで進んでいると説明。続く“4D”戦略として、「生活情報や健康情報など個人を経由する情報を診療/介護情報とどうつなげるかが重要」と語り、「そのためには個人管理のデータベースが必要で、病院はそこから診療に必要な情報を抽出し活用するようになるべき」と指摘。「今後は個人情報の収集およびそれに付随する新しい医療サービスの構築を、同社ほか新たなパートナーと目指していく」と述べた。


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