NEC・医療法人社団KNI/AI活用による診療支援での協業開始

 NECと北原国際病院などを運営する医療法人社団KNIは、10月23日にAI(人工知能)を活用した診療支援に関して協業することをアーバンネット大手町ビル(東京・千代田区)で発表した。
 KNIは、医療・社会改革の一環として医療分野へ高度なICTを活用する「デジタルホスピタルの実現」を推進しているが、以前からNECと協力してAIの活用について実証実験を行ってきた。今回の発表はその具体的な指標となるものといえる。
 その具体例がAIによる不穏検知であり、これは医療従事者の負担軽減になると期待される。この技術により、生体情報を解析し機械学習を用いることによって不穏の特徴パターンから徘徊や柵越えなど患者の不穏行動を事前に予測できる。NECのAI技術群「NEC the WISE」によって自律神経の乱れを示す特徴量を安定的に収集、不穏パターンを高精度に識別することが可能。実証実験では、不穏行動の予兆を71%の精度で平均40分前に検知できたという。このことにより、患者の入院長期化の回避、対応するスタッフの業務負荷軽減が期待できる。
 発表会では、北原茂実氏(KNI理事長)、中俣 力氏(NEC執行役員常務)、山田昭雄氏(同データサイエンス研究所所長)が講演・発表を行った。北原氏は、「医療進化論-変化の向こうに幸せが見える」と題して講演。北原氏は、2030年の世界や日本の姿および医療の進むべき道を示した上で、本年12月開院の北原リハビリテーション病院(東京・八王子市)では、ヒーリングファシリティとデジタルホスピタルを実践すると説明した。中俣氏は、NECのヘルスケア領域の取り組みとデジタルホスピタル実現の方向性を、山田氏は、今回の「不穏検知」でのAI技術がもたらす有効性と課題を述べた。


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