島津製作所/With Your Stories ~ lifetime healthcare support ~

島津製作所/With Your Stories ~ lifetime healthcare support ~

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 島津製作所は、「With Your Stories ~ lifetime healthcare support」をテーマに各種製品を展示。AI技術を活用した、診療業務の効率化を支援する製品・技術を開発し、それを各種モダリティやシステムに搭載することで、新しい業務支援の在り方への提案をした。

【新製品】回診用システム「MobileDaRt Evolution MX8」
 回診用システムのコーナーでは、島津製作所が新たに開発した遺残確認支援ソフトウェア「Smart DSI」搭載タイプの回診用システム「MobileDaRt Evolution MX8」の実機を出展。同ソフトウェアは4月7日に発売されたばかりの新製品で、ガーゼや縫合針、鉗子などが体内に残っている場合、撮影したX線画像のデータから遺残物の可能性がある領域を抽出し、色付表示にすることで遺残物の確認を支援する。患者の安全・安心に役立つとともに、多忙な医療従事者の負担低減に貢献するシステムとして、来場者の注目を集めていた。

回診用システム「MobileDaRt Evolution MX8

遺残確認支援ソフトウェア「Smart DSI」の画面。遺残物を色付きで見易く表示する

【新製品】X線テレビシステム「SONIAL VISION G4 LX edition」
 主力X線テレビシステム「SONIAL VISION G4 LX edition」には、4月7日に発売を開始したばかりのAI技術搭載の新ソフトウェア2種を搭載して実機を展示した。新たに搭載されたソフトウェアは、トモシンセシス・アプリケーション「T-smart PRO」と腰椎の骨密度測定アプリケーション「SmartBMD AI Assist」。
 トモシンセシス・アプリケーション「T-smart PRO)」は、収集したデータから推奨のパラメータを自動設定し、トモシンセシスの画像再構成を実施。低被ばくかつ金属アーチファクトを抑えた画像を提供する。また、同アプリケーションは、被写体の高さや体厚を自動で推定して断層再構成の範囲を自動決定し、効率よく再構成画像を作成、提供する。
 骨密度測定アプリケーション「SmartBMD AI Assist」は、測定に用いる腰椎のX線画像に対し、深層学習を応用したAI技術で迅速に高精度なセグメンテーションを実施。施骨密度測定法の中で最も精度が高いと言われるDXA法(Dual-energy X-ray absorptiometry:2種類のX線による測定法)を採用しており、より精度の高い画像を得ることができる。
 このほか、脆弱性骨折の有無の判定をサポートするソフトを参考出展していた。

トモシンセシス・アプリケーション「T-smart PRO」の画像

骨密度測定アプリケーション「SmartBMD AI Assist」の画像

【新製品】X線テレビシステム「FLEXAVISION F4」
 2022年1月に発売開始した透視検査室と一般撮影検査室の統合を可能とするX線テレビシステム「FLEXAVISION F4」がITEM初出展となった。同装置は、17インチ角の大視野FPDを搭載。FPDをワイヤレス化したことで、本体から取り外して整形や立位による胸部撮影などの一般撮影検査にも対応が可能である。装置のカラーリングも一新し、より白さを強調したデザインを採用。限られたスペース・予算内でさまざまな検査に幅広く対応できる装置として、来場者の注目を集めた。

X線テレビシステム「FLEXAVISION F4」

【新製品】血管撮影システム「Trinias」
4月11日に国内販売を開始した血管撮影システム「Trinias」が初御披露目。同システムはAI画像処理技術「SCORE Opera」を搭載し、透視による被ばく線量を40%以上削減しながらノイズ抑制やコントラスト強調を可能としている。また、ニーズに応じてタッチパネルやモニタレイアウトを自在にカスタマイズでき、操作性を向上。サブスプリクションサービス「SCORE Link」により、定期的にソフトウェアをアップデートして、常に最新のソフトウェアで検査や治療を行う環境を実現できる。

血管撮影システム「Trinias」はシミュレーターを用いた展示となった

このほか、感染症対策でさまざまな機器・システムが注目される中、放射線科情報システム(RIS)と連携して自動受付を可能にする受付システム「MERSYS-IV」や、COVID-19の検査を行う遺伝子解析装置「AutoAmp」と検体前処理装置「Amprep」など、時宜を得た各種製品が事業者の足を停めさせていた。

受付システム「MERSYS-IV」


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