日本科学未来館/今春から新展示の「細胞たち研究開発中」を紹介

 日本科学未来館は、同館(東京・江東区)にて、3月18日に新展示「細胞たち研究開発中」を紹介する特別セミナーと内覧会を行った。
 セミナー「細胞研究の今と再生医療」では、冒頭、館長の毛利 衛氏が挨拶。「今回の展示は『細胞と自分との関わり』がキーワード。iPS細胞研究のノーベル賞受賞やヒトゲノム解析をきっかけに、多くの人にとって細胞が身近なものになってきた。来館者には、細胞にまつわるさまざまな問題を自分のこととして考えてもらえるようにした」と語った。
 同展示の総合監修を行った浅島 誠氏(東大名誉教授)は「再生医療とはどのようなものか」を講演。幹細胞には、ES細胞、iPS細胞、体性幹細胞の3種類あることや、それぞれの長所・短所などを説明し、「再生医療として、薬では治らなかった病気を、細胞を用いて治したり、機能を回復させる研究が、世界中で行われている」と述べた。
 和田濱裕之氏(京大iPS細胞研究所[CiRA])は、「iPS細胞研究を伝えるジレンマ」で、CiRAの広報活動と、人々に正確な情報を伝える難しさなどを語った。
 内覧会では、iPS細胞の作成や、神経細胞・心筋細胞への分化実験を行う実験教室「iPS胞から考える再生医療」が紹介された。
 また、再生医療についての「5つのiPSストーリー」上映シアター、本物の幹細胞を観察したり研究者インタビュー映像を見るコーナー、ヒト胎児の模型等が置かれた展示室の見学が行われた。
 来館者は、iPS細胞による治療が現実になった近未来の物語を疑似体験し、その後再生医療の鍵を握る細胞の仕組みや機能を学ぶ、という流れで見学を行うことになる。


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