シーメンス/SOMATOM Symposium 2018 Dual Energy CT他、最新の臨床応用例を紹介

 シーメンスヘルスケアは8月25日、TKPガーデンシティ品川(東京・港区)で、同社のCTに関する毎夏恒例のイベントである「SOMATOM Symposium 2018」を開催。同シンポは、総合司会の今井 裕氏(東海大)の開会の辞から始まった。SessionⅠ「Innovative Trends in CT」は、同氏が座長を務め、Paul Jamous氏(Siemens Healthineers)が登壇、「Artifical Intelligence~Current Status and Future Perspective」と題して、CTにおける人工知能活用の可能性を述べた。
 続くSessionⅡ「Maximize the Synergy of CT-related Systems」では、東原大樹氏(大阪大大学院)が「Precise Intervention with latest IVR-CT system」を演題に、2018年3月に更新した最新IVR-CTの臨床の優位性について「種々のアプリが使用可能となり、高難度穿刺手技も高精度で遂行できる」と述べた。
 続いて岩井俊憲氏(横浜市立大)が「New 3D Mapping of Sentinel Lymph Node in Oral Cancer」と題し、口腔がんにおけるセンチネルリンパ節(SLN)の3D画像マッピングについて語った。同氏は直近の研究として「早期口腔がんにおける新しいSLN同定法の確立」を挙げ、その同定目的の3D-CTLの撮影タイミングの研究結果を報告。「2分、5分の撮影でSLNが100%描出できたことから、同タイミングが3D-CTLに最適と思われる」と述べた。
 加茂前 健氏(名大)は、「New Dedicated CT System for Radiotherapy Treatment Planning」を演題に、治療計画用CTにおける最新技術の有用性について講演。同氏はSOMATOM Confidence RT Proの最新ソフトウェア「iMAR」および「DirectDensity」の使用経験について報告。「iMARは金属アーチファクトの除去、DirectDensityはDual Energy等の管電圧最適化に有用であり、治療計画においても医用画像の進歩の恩恵が感じられる」と語った。
 SessonⅢ「Robust performance of Dual Source CT for Cardiac Imaging」では、後藤義崇氏(三重大)が「Comprehensive Cardiac study for Appropriate PCI」と題し、適切なPCI実施への取り組みとして、Dynamic Perfusion CT、遅延造影CT、cine CTの活用事例を紹介し、包括的な心臓CT検査の利点として「On-siteで診断できること、梗塞を含めて包括的に診断できること」などを挙げた。続いて、井口信雄氏(榊原記念病院)が「Pre Operative Precise information for Structural Heart Disease」について講演。同氏は大動脈弁閉鎖不全症(AR)、閉塞性肥大型心筋症(HOCM)、僧帽弁閉鎖不全症(MR)診断でのCT活用について「例えばMRは、視覚的評価として機序の解明においても有用である」と語った。
 SessionⅣ「New performance of Dual Energy CT for Precision Medicine」では、後閑武彦氏(昭和大)が「Highlighting Dual Energy CT in Abdominal Emergency」と題し、救急症例を中心にDual Energy CTの活用を報告。仮想単純画像、ヨードマップ画像、仮想単色X線画像の症例等を紹介し、「Dual Energy CTのイメージングは、腹部救急のCTにおいて補助診断として役立つと考えられる」と述べた。朝比奈昭彦氏(東京慈恵会医大)は、「Promising Approach for Managing Psoriatic Arthritis」を演題に、乾癬性関節炎診断におけるDual Energy CTの有用性について解説。「Dual Energy CTのヨードマップ画像は、空間分解能と濃度分解能に優れ、末梢関節炎において関節周囲の炎症描出に優位」とした。
 最後のSessionⅤ「Technological Innovations of SOMATOM CT」では、CT新技術開発等について、伊藤俊英氏(シーメンスヘルスケア)が「Embarkig on A New Era of Computed Tomography-Spectral-shaping, Quantification, and Counting」と題して講演した。


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