富士フイルムグループ/グループのDXに関する各種施策や取り組みを紹介(25.9.17)
富士フイルムは、9月10日、富士フイルムホールディングス本社(東京・港区)で「2025年度DX説明会」を開催した。説明会では、①富士フイルムグループのDX、②コーポレート領域におけるAI事例、③メディカルシステム事業におけるAIの取り組みの3項目について説明が行われた。 ①と②につては、杉本征剛氏(富士フイルムホールディングス 執行役員 CDO/富士フイルム 執行役員 CDO)が、その詳細を紹介。杉本氏は①について「富士フイルムグループはDXビジョンとして“イノベーティブなお客様体験の創出と社会課題解決”と“収益性の高い新たなビジネスモデルの抄出と飛躍的な生産性向上”を目指している。これを支えるDX基盤である製品・サービスDX、業務DX、人材DX、ITインフラを進化させ続けることで、グループパーパス “地球上の笑顔の回数を増やしていく。”の実現を目指す」と述べ、同グループにおけるDX推進体制や2021年に策定したDXロードマップの進捗状況、グループ内でのデジタル基盤構築の状況を説明。さらにDX戦略を支える人材育成戦略とAI戦略を解説した。②については、チャット型生成AI利用環境「Fujifilm AIChat」をグローバルで展開して、年間約40万時間の業務時間削減を見込んでいる他、新たにリリースしたエージェント型生成AI利用環境「Fujifilm AIHub」も年度内にグローバル展開を完了するなど、全社的な生成AI活用を推進していると語った。
③については、桝本 潤氏(富士フイルム 執行役員)が、「メディカルシステム事業で2018年にREiLIブランドの立ち上げた以降、医用画像領域、診断レポート領域、臨床情報領域、医療機器サービス領域、教育・開発支援領域などでAI技術を投入してきた」とし、AI技術の事例として「SYNAPSE SAI viwer」や「SYNAPSE SAI Report」等のAI技術の有用性を紹介した。