富士フイルム/感染症検査装置

富士フイルム/感染症検査装置

 富士フイルムは、インフルエンザやマイコプラズマ肺炎などの感染症を引き起こすウイルスや細菌の有無を自動判定する感染症検査装置「富士ドライケム IMMUNO AG2(イムノ エージーツー)」を、富士フイルムメディカルを通じて発売した。
 同製品は、写真の現像プロセスで用いる銀塩増幅技術を応用したウイルスや細菌の高感度検出が可能であり、新たに検査の効率化をサポートする機能を搭載している。
<特長>
▽写真の現像プロセスで用いる銀塩増幅技術の応用により、検体中の抗原に反応する金コロイド標識の周りで銀を増幅させ、標識のサイズを約100倍に拡大し、判定ラインをはっきり表示。これにより、ウイルスや細菌の量が少ない発症初期における検出精度が大幅に向上
▽患者から採取した検体を滴下した「富士ドライケム IMMUNO AG カートリッジ」を同製品に挿入するだけで、3分半~15分で簡単に判定することができる。また、測定結果を自動判定することで判定の誤差を無くし、同一基準による客観的なデータが得られる。検査終了は、自動判定後に画面の点滅とアラーム音で通知されるため、時間管理の必要がなく、機器から離れていても検査の進捗状況が分かる
▽新たにバーコードリーダーを内蔵するとともに、電子カルテへの検査データの送信に対応。バーコードリーダーで検体の容器にラベリングされたIDや操作者のIDカードを読み取り、判定結果と紐付けて電子カルテに直接送信することができる。これにより、検体の取り違いや検査データの入力ミスの抑制、検査ワークフローの大幅な効率化に貢献する。なお、同システムで得た検査データは、医療情報交換の国際標準規格「HL7フォーマット」で出力することができる
▽従来機の約半分にあたる横幅100mmのスリムなタテ型デザインを採用し、省スペース化を実現。また、機器本体は、凹凸が少なく清掃がしやすい形状となっている。液晶画面の表示には、黒背景に白色およびオレンジ色の文字を採用し、視認性を向上。また、検査終了が画面の点滅とアラーム音で通知されるため、機器から離れていても検査の進捗状況が分かる
※問い合わせ先=富士フイルムメディカル 営業本部 マーケティング部 TEL 03・6419・8033

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