島津製作所/血管撮影装置向け画像処理技術

島津製作所/血管撮影装置向け画像処理技術

 島津製作所は、同社血管撮影システム「Trinias MiX(トリニアス エムアイエックス)」シリーズ向けに、デジタル・サブトラクション血管造影法(DSA法)によって取得したX線画像に発生するアーチファクト(虚像)をリアルタイムで自動補正する技術「Flex‐APS(フレックス エーピーエス)」と、心臓カテーテル治療(PCI)においてX線照射量を増加させずに画像上のノイズを従来比で約50%低減してステントなどの視認性を向上させるPCI支援アプリケーション「SCORE StentShot(スコア ステントショット)」を開発した。
<特長>
▽被検者の移動方向や移動量をベクトルとして捉え、撮影中にリアルタイムで画像を自動補正する独自の新技術「Flex‐APS」を開発。従来は、平面的な動きに対する平行・回転・拡大・縮小などの線形補正が主だったため、十分な補正効果を得られないことがあったが、脳血管や四肢血管などにおけるひねりもしくはねじれ方向の体動についても、リアルタイムかつ非線形に補正する新技術によって、より効果的なアーチファクトの低減が可能になるため、使用する造影剤の減量や検査時間の短縮などを期待することができる
▽心臓カテーテル治療における新しいリアルタイム画像処理アルゴリズムを開発。このアルゴリズムを搭載したPCI支援アプリケーション「SCORE StentShot」は、X線照射量を増加させずに画像上のノイズを、従来より約50%低減することでステントの視認性を更に高め、治療の安全性向上や治療時間短縮による低被ばく化に貢献することが期待できる
※問い合わせ先=島津製作所 医用機器事業部グローバルマーケティング部販売促進グループ TEL 075・823・1271 

TOPへ