日立製作所/オープンMRI装置

日立製作所/オープンMRI装置

 日立製作所は、静磁場強度0.4テスラの永久磁石MRI装置「APERTO Lucent type ORIGIN 5(アペルト ルーセント タイプオリジンファイブ)」、静磁場強度0.3テスラの永久磁石MRI装置「AIRIS Vento type ORIGIN 5(エアリス ベント タイプオリジンファイブ)」を発売した。
<特長>
▽新たに搭載する撮像支援機能「AutoPose」は、撮像の際に重要となる撮像断面位置の設定支援機能で、頭部検査の際に撮像位置を最適なポジションに瞬時に設定することにより、操作者の負担を軽減することができる。自動設定のための学習登録や、3Dデータの事前取得などの手間が必要ない
▽コンソールディスプレイにワイド画面を採用し、操作画面の表示は日本語表示にも対応。また、MRIの複雑な撮像パラメーターを一覧に見やすく表示することもできる
▽オープンMRIは、超電導MRIに比べてユニット数が少なく、①本体ガントリー、②コンソール、③電源システムの3ユニットで構成される。また、漏えい磁場範囲が狭く、標準的な設置面積は20㎡と撮像室をコンパクトにすることが可能。機械室も不要になるため、施設内の狭いスペースにも設置することができ、超電導MRI装置では必要となる水冷設備なども不要
▽同社独自の撮像技術「RADAR(RADial Acquisition Regine)」により、MRIの患者の動きに伴う画像劣化(モーションアーチファクト)を低減することができる。この機能は、MRI撮像で重要な画像であるT2強調画像、T1強調画像やFLAIRなど、さまざまなコントラストの画像に任意の撮像断面で利用することができる。さらに、撮像部位の制限もないので、血流の影響が大きな頭部撮像のほか、呼吸の影響を受けやすい肩関節や、喉の動き(嚥下運動)の影響を受ける頸椎などの撮像に活用することができる
▽3次元画像再構成機能のひとつであるボリュームレンダリング機能をオンコンソールで処理できる。血流の走行などをより立体的に把握できるため、頭部のような複雑な血管構造を有する部位での診断を支援
※問い合わせ先=日立製作所ヘルスケアビジネスユニット マーケティング本部 TEL 03・6284・3100

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