GE ヘルスケア・ジャパン/ 全身用 X 線診断装置 「Revolution Apex Elite」および「Revolution Apex Core」 を販売開始

GE ヘルスケア・ジャパン/ 全身用 X 線診断装置  「Revolution Apex Elite」および「Revolution Apex Core」 を販売開始

 GE ヘルスケア・ジャパン(本社:東京都日野市)は、CT(コンピューター断層撮影装置)に求められる五大要素としてある「高分解能(画質)」「高速化(スピード)」「カバレージ(撮影範囲)」「物質弁別(機能評価)」「生産性(検査効率)」の全てを世界最高水準で追求した最上位機種「Revolution Apex Elite(レボリューションエイペックスエリート)」および「Revolution Apex Core(レボリューションエイペックスコア)」の販売を開始する。
 従来装置では実現が困難であった五要素をすべて兼ね備えた本製品の発売によって、高度な個別化医療(プレシジョン・ケア)が求められる医療環境において、より精密で正確な検査・診断に貢献する。

製品特長
微細構造の明瞭化を実現し、さらなる診断能向上
画像診断機器における CT 装置の優位性の一つとして、高い空間分解能がある。本製品は CT 装置がもつ高い空間分解能のさらなる向上を追求し、High-Resolution モードを搭載している。本製品では、一般的な CT 装置に用いられる個体検出器に比べて、100 倍近い応答速度(プライマリースピード)と 1/4 の残光特性(アフターグロー)を有する Gemstone Clarity Detector を搭載していることから、秒間 8914view のサンプリングを実現、そしてX 線焦点を偏向させながら従来比約 2.5 倍のデータを収集し画像再構成をすることで、空間分解能を向上させることが可能。全身領域で高精細な画像提供が可能であり、微細構造をもつ部位においても、確信度の高い診断を支える。

循環器領域における 0.23 秒超高速回転の有用性
160mm ワイドカバレッジ CT の有用性が最も活かされる領域の一つとして、循環器領域・心臓 CT が挙げられる。近年では、循環器臨床における治療、特に経カテーテル的治療の進歩により、冠動脈の評価だけでなく、弁や心房等、冠動脈以外の術前心臓 CT 評価のニーズも増えており、従来以上に心臓全体でのモーションアーチファクトの低減が重要となっている。このことから GE ヘルスケアでは独自の動態ベクトル解析を用いたモーション抑制アルゴリズム SnapShot Freeze2.0(SSF2.0)により、心臓全体のモーションアーチファクトの抑制に取り組んできた。TAVI、経皮的僧帽弁クリップ術、更には三尖弁においても径カテーテル的治療の広がりが期待されているが、三尖弁は薄く、また距離・位置的にも経食道心エコーでの評価が難しいケースがある。Revolution Apex Elite では最速 0.23秒回転を実現し、SSF2.0 と組み合わせることで他モダリティでも評価が難しい領域の画像化も期待でき、これら技術が開胸を行わない非侵襲的治療の安全実施に貢献する。

形態評価から付加価値の高い機能評価へ
本製品では、従来の CT 検査において主目的とされている形態評価にとどまらず、目的部位の機能情報の提供を実現している。本製品では 160mm カバレッジ、且つ最大 1300mAが出力可能な次世代型 Intelligent X 線管球を搭載しており、電子ビームを msec 単位で集束・制御することで、管電圧ならびに管電流を変調させながら 2 つの異なるエネルギーデータを取得する(Synchronized kV/mA switching GSI)ことが可能。高エネルギーデータと低エネルギーデータをシグナルレベルで最適化させることで、低 keV画像やヨード密度画像等 MD 画像の更なる高画質・高精度化を実現。低 keV 画像やヨード密度画像は、コントラストの向上が可能であるため、腫瘍の正確な描出、診断確信度の向上が期待でき、また従来 CT では得られなかった定量評価、付加価値の高い機能情報の提供を可能とする。

Deep learning を用いた画像再構成アルゴリズム
本製品では、GE ヘルスケアの 40 年以上の CT 開発の歴史の中で培った画像再構成のノウハウ・膨大な画像データの中から、日本を含めた世界中の専門医からのフィードバックにより、最も診断しやすいとされた条件・画像データを Ground Truth(教師画像)に採用し、ディープラーニングを用いて開発された Deep Learning Image Reconstruction 法 TrueFidelity Imaging を搭載。空間分解能・画質を維持しながら、高いノイズ低減を実現し、特に頭部、腹部領域など密度分解能が重要とされる領域での読影負担軽減、診断能向上が期待できる。 TrueFidelity Imaging は全身領域での使用が可能であり、2 つの異なるエネルギーで取得した画像データにも適応可能。本技術は、撮影条件のトレードオフなく、より低侵襲で、安心な CT 検査の実現に貢献する。

AI・自動化技術が支える効率的かつ再現性の高い検査運用
CT 装置は患者ごとに異なる体格や検査内容等、1 検査・1 患者ごとのニーズに応える必要がある。また、医療現場ではこれらの検査を短時間で、正確に、かつ患者への負担を最小限に抑えることが求められる。本製品では CT 検査の Pre-Scan、Scan、Post-Scan の各工程において人工知能 AI 技術ならびに自動化技術を活用し、患者一人ひとりに最適な検査を提供することで個別化医療の前進に貢献する。

問い合わせ先=GE ヘルスケア・ジャパン コーポレート コミュニケーション
Tel: 0120-202-021

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