東芝メディカルシステムズ/MRIシステム

東芝メディカルシステムズ/MRIシステム

 東芝メディカルシステムズは、1.5テスラMRIシステム「Vantage Titan/cS Edition(ヴァンテージ タイタン シーエス エディション)」を発売した。
<特長>
▽フレキシブルなパラメータ変更と多彩なパルス制御を可能とする“新シーケンス制御機構”の適応範囲の幅を広げ、画質のさらなる向上を実現。 磁化率強調画像であるFSBBでは、MPGパルスの印加強度を位相・周波数・スライス方向など別々に制御可能とし、さらに、位相画像を用いた強調処理や位相画像のみの出力も可能。これにより、細かな血管や磁化率の変化をより詳細に捉えることができる。また、DWI撮像においては、Multi b-Value DWIの撮像に対応。自由なb値設定にとどまらず、複数のb値画像を用いたMulti b-Value cDWIにも活用できる。cDWIに用いるb値の任意設定を可能にすることで、目的に合わせた最適なcDWI画像を構築することができる。 さらに、FFE3D撮像においては、BWやサンプリング率、分解能、撮像断面などの複数パラメータの連動によるフレキシビリティー向上や、Shot Interval設定によるMP-PAGE撮像にも対応。SNRやT1コントラストを高め、診断の質の向上を図る
▽心臓左室位置決めアシスト機能「CardioLine」にSCMR(Society for Cardiovascular Magnetic Resonance)にて要求されている右室と弁及び流出路などの8断面を加えた「CardioLine+」を搭載。従来、目的の断面を得るために複数回の息止め撮像が必要であったが、1回の息止め撮像で14断面を取得することが可能。これにより検査時間の短縮化、患者への息止め負担を大幅に低減。さらに、より一層の簡便化を実現すべく生体構造の認識技術により被検者の心臓位置を装置が自動で把握する「SURE VOI Cardiac」を搭載。寝台位置設定からMRCA検査の横隔膜同期プローブの設定までの様々な撮像アライメントをアシストすることで、一般的な心臓MRI検査時間の43%を占める操作時間の割合を9%まで削減。 心臓MRI検査のさらなる普及を目指し、難しい心臓検査を簡単にすることで、ルーチン検査としての運用を実現。 また、頭部位置決めアシスト機能「NeuroLine」にOMおよびAC-PC断面を追加した「NeuroLine+」や、脊椎位置決めアシスト機能「SpineLine」を搭載し、複雑な位置決めにおける術者の負担軽減と操作時間の短縮を実現
▽放射線被ばくのないMRIでの肺野検査適応の期待に対応すべく「UTE(Ultra short TE)」を搭載。UTEは、極めて短いT2値の組織を画像化する手法で、従来のMRI検査では描出できなかった情報を得られると評価されている。既にUTEを先行搭載している同社3テスラ装置では、多数のサイトより体幹部のMRI臨床応用が広がっているとの報告がある。さらに、装置アプリケーションと同社ワークステーション「Vitrea」、同社グループ会社のOlea Medical社とのコラボレーションにより、DWIやPerfusionのミスマッチ解析やマンモ検査におけるダイナミック解析など一般検査における解析に加え、DWIにて細胞内のPerfusion描出するIVIM解析や、造影検査における造影剤の染み出しを評価するPermeability解析、心臓のCine撮像から心筋ストレインを評価するWall Motion Trackingなど、多様な臨床ニーズへの適応を実現
※問い合わせ先=東芝メディカルシステムズ 広報室 TEL 0287・26・5100

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