富士フイルム/デジタルX線画像診断装置

富士フイルム/デジタルX線画像診断装置

 富士フイルムは、低線量・高画質を実現した14×17インチカセッテサイズデジタルX線画像診断装置「FUJIFILM DR CALNEO Smart S47」を、富士フイルムメディカルを通じて発売した。また、従来機と比べてさらなる軽量化とX線感度の向上を実現した17×17インチの「FUJIFILM DR CALNEO Smart S77」も発売した。
<特長>
▽独自開発のノイズ低減回路と、X線照射面側から発光信号を読み取るISS方式のFPDを搭載。さらに、写真フィルムで培った精密塗布技術や粒子形成技術を応用し、大きな蛍光体粒子同士の隙間を小さな蛍光体粒子で埋めて密度を高めた独自設計の蛍光体層を採用することでX線吸収量をアップし、少ないX線量でも高画質な画像を得ることができる。今回、フラットパネルセンサの内部構造を見直したことにより、X線感度がさらに向上し、DQE(1mR,1cyc)を実現
▽金属の中で軽量かつ強度性能に優れたマグネシウム合金を採用。また、フラットパネルセンサの裏面カバーの内側全面をリブ補強した独自のフレームにより、全面耐荷重310kgの高い堅牢性を備えている。フラットパネルセンサの内部構造を変えたことで、さらなる軽量化を実現。「CALNEO Smart S47」は、2.5kgを実現。また、「CALNEO Smart S77」は、従来機より軽量な3.1kgを実現
▽コンソール機能、ビューワ機能、ファイリング機能を集約したクリニック向け画像診断ワークステーション「C@RNACORE」との連携が可能。「C@RNACORE」との組み合せにより、読影を支援する画像アプリケーションが利用可能。読影時間の短縮化や読影精度の向上が期待できる
▽カセッテ側面を貝殻のように角を削いだラウンド形状にすることで、病棟撮影などで患者とベッド間への挿入性を向上するなど快適な取り回しが可能
▽同社の抗菌コート技術「Hydro Ag」を活用し、カセッテ全面に抗菌コートを施した。「Hydro Ag」は、銀系抗菌剤(銀イオンを徐々に放出する機能を持ったセラミック微粒子)を分散した水となじみやすい超親水性の樹脂を塗布する同社技術。一般的に銀系抗菌剤を使った抗菌コートでは、抗菌剤に空気中の水分などが作用して、細菌を不活性化する銀イオンが溶出される。同技術では、塗布膜表面だけでなく塗布膜内部の抗菌剤にも水分が作用して、塗布膜内部からも銀イオンを供給する。これにより、塗布膜表面の銀イオン濃度が高くなり、従来の抗菌コートと比べて約100倍の抗菌性能を実現。さらに、その効果は長期間の持続が可能。また、超親水性膜によりカセッテ表面に付着した汚れが拭き取りやすくなるため、清潔で衛生的に使用することができる
※問い合わせ先=富士フイルムメディカル 販売統括本部マーケティング部 TEL 03・6419・8033

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