フィリップス/超音波診断装置「EPIQ Elite」(エピック エリート)発売

フィリップス/超音波診断装置「EPIQ Elite」(エピック エリート)発売

 フィリップスは、4月9日より、新型超音波診断装置「EPIQ Elite」の販売を開始した。
日本における死亡原因の第一位は悪性新生物(がん)であり、日本人のおよそ2 人に1 人が一生のうちにガンと診断され治療を受けているというデータがある1。近年、がんの治療で使用される抗がん剤の長期服用による心不全(がん治療関連心不全:CTRCD)が社会問題になってきており、腫瘍学と循環器学といったこれまで別であった分野が連携して治療を行う必要性が高まってきている。
しかし、従来の超音波診断装置は、領域ごとに求められる操作や機能が異なるため、特に上位機種では専用機(心臓用、腹部用、産婦人科用など)としてラインナップが分かれる傾向があった。フィリップスは、“1 台で全ての領域を優れたパフォーマンスで診断したい”という臨床ニーズに対するソリューションとして、超音波診断装置「EPIQ Elite」を発表した。

1国立がん研究センター がん情報サービス 最新がん統計 がんに罹患する確立~累積罹患リスク(2018 年)

EPIQ Elite の特長
1. 24 インチHD Max ディスプレイ
米国放射線学会(ACR)が推奨する診断用ディスプレイの輝度に関する基準(350cd/m2を満たす)に準拠する、24 インチHD Max ディスプレイを採用。有機EL ディスプレイ(250
cd/m2)に比し、輝度を40%向上し、高いコントラストダイナミックレンジと微細なグレース
ケール表示が可能。さらに、10 ビットのカラー深度を持つ広色域で、10 億色以上の色調表現を実現。液晶パネルの駆動方式にIPS アーキテクチャを採用することで、広い視野角で検査室で様々な角度から画像を確認することが可能。

2. 進化したnSIGHT(エンサイト):1 秒間にDVD10 枚分の信号処理
nSIGHT テクノロジーは、フィリップスが2013 年にEPIQ超音波診断装置に搭載した新しいビ
ームフォーミング技術。nSIGHT テクノロジーでは、ビームを絞らない状態で送信を行い、対象領域全体から受信を行う。さらに、複数の送信信号からの受信を同時に保存・並列処理し、フォーカス以外で発生する位相のズレを補正し整合することで、極めて細いペンシル型ビームの再構築を実現。EPIQ Elite は、1 秒間にDVD10 枚分もの信号を処理する能力によりnSIGHT テクノロジーをさらに進化させた。これにより、近位部の画質を向上しつつ深部まで均一な画像を、高フレームレートで描出することが可能となった。また、3D エコーでは、画質を維持しながらボリュームレートを高めることも可能。

3. 次世代画像処理技術:XRES Pro
組織をより精密かつ明瞭に表示するため、高分解能画像処理技術XRES Pro を搭載。
XRES Pro は、複数のパラメトリックフィルターを使用し、画像要素を細分化。これらのデー
タを解析して、高度なアルゴリズムにより境界の鮮明化、組織の明瞭化を向上することで、
解剖学的構造の描出能が高まる。その結果、血管エコーでは、アーチファクトが低減しプラークの形態などが把握しやすくなり、超音波診断の確信性を高める。

4. ユニバーサル・プラットフォーム
EPIQ Elite は、腹部、心臓、乳房、表在、血管、産婦人科、筋骨系、小児、インターベンション領域など、すべての臨床領域で優れたパフォーマンスを発揮する。

問い合わせ先=フィリップス・ジャパン ブランド コミュニケーション部
TEL: 03-3740-5896

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