富士フイルム/類似症例検索システム

富士フイルム/類似症例検索システム

 富士フイルムは、人工知能を用いて画像診断をサポートする類似症例検索システム「SYNAPSE Case Match(シナプス ケース マッチ)」に、画像診断が難しいとされる「びまん性肺疾患」の症例検索機能を新たに搭載した製品を開発し、富士フイルムメディカルを通じて発売した。
 同システムは、医師が画像診断の際に留意する画像所見の複雑かつ多様な形状やパターンなどの特徴を人工知能(AI)の技術を用いて数値化し、過去の症例データベースから特徴の似ている順に症例を提示するシステム。医師は、表示された画像やその診断結果を参考にして、CT画像の診断を行うことができる。また、同システムは、画像診断のサポートに加えて、カンファレンスや画像診断の教育の現場でも活用されている。
<特長>
▽病変の特徴が類似した症例画像を疾患ごとに検索し、似ている順番に画像を表示。医師は、表示された画像から参考としたい症例を選択し、検査画像と比較しながらCT画像の診断を行うことができる
▽静岡がんセンターで蓄積された肺がん(約1,000例)と肝臓がん(約300例)の症例データベースに加え、新たに虎の門病院で蓄積された55疾患100症例以上のびまん性肺疾患の独立した症例データベースを搭載。確定診断のついた豊富な症例が活用できる。また、導入施設で蓄積された症例を追加登録することで、データベースをより充実させることができる
▽画像診断医や臨床医が、すべての疾患において自分の診断した画像や診断レポートを登録し、研修医、学生などに対して教育を行う際に使用することができる
▽画像診断医の実用参考書籍を同システム用に電子化した電子医学書を搭載。レポートを記入するPC画面上で閲覧することができ、キーワード検索も可能
※問い合わせ先=富士フイルムメディカル 販売統括本部マーケティング部 TEL 03・6419・8033

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