富士フイルム/胸部X線画像病変検出ソフトウェア「CXR-AID Ver3.0」提供開始(26.2.6)

富士フイルム/胸部X線画像病変検出ソフトウェア「CXR-AID Ver3.0」提供開始(26.2.6)

 富士フイルム(本社:東京都港区)は、胸部X線画像病変検出ソフトウェア「CXR-AID(シーエックスアール エイド)」の医薬品医療機器等法に基づく一部変更承認を取得し、新バージョン「CXR-AID Ver3.0」を富士フイルムメディカル(本社:東京都港区)を通じて2月6日より提供を開始する。
 本バージョンでは、対象所見を従来の結節・腫瘤影、浸潤影、気胸の3所見に、無気肺、石灰化、瘢痕、胸水、気腹(フリーエア)、心拡大、縦隔拡大の7所見を追加し、計10所見に拡充した。医師の画像診断業務のさらなる支援を目指す。
 肺がんや肺炎、気胸は早期発見・早期治療が行われないと重篤化する恐れがあるため、速やかに診断し適切な治療を行うことが重要である。しかし、胸部単純X線画像では骨や血管、臓器が重なって写るため、病変の発見が困難な場合がある。特に健康診断など膨大な数の画像を短時間で読影する現場では、医師に高い集中力と細心の注意が求められる。同社はこれらの課題を解決するために、AI技術を活用し、胸部単純X線画像から結節・腫瘤影、浸潤影、気胸の3種類の異常所見を検出し、その領域を医師が再確認することで診断を支援するソフトウェア「CXR-AID」を2021年8月より販売している。「CXR-AID」は販売開始以来、市場から高い評価を得ており、国内では累計4,000施設以上で利用している。一方で、対象所見のさらなる拡充を望む声も多く、とくに緊急性の高い症例に対する機能拡充が求められていた。こうした声に応えるべく、新バージョンでは対象所見を拡充し、以下の新機能を搭載した。

(1)対象所見を3所見から10所見に拡充
従来の結節・腫瘤影、浸潤影、気胸に加え、新たに無気肺、石灰化、瘢痕、胸水、気腹(フリーエア)、心拡大、縦隔拡大が検出可能となった。緊張性気胸や消化管穿孔など、生命予後に関わる緊急性の高い疾患の所見がある画像については、早期発見と迅速な処置が極めて重要だが、一見すると判別が難しい場合もある。今回発売する新バージョンでは、気胸だけでなく気腹の検出も可能となったため、STAT画像報告のガイドラインに沿った所見報告の支援を含む、多様な胸部所見を幅広くカバーする。

(2)ヒートマップ/輪郭表示機能
異常所見の存在可能性(確信度)を、青から赤へのグラデーションで示すヒートマップ表示について、多くの利用者から好評との声をもらっている。一方、モノクロモニタを利用する一部の読影環境では、淡いヒートマップが確認しにくいという課題があった。新バージョンでは、異常所見の疑われる領域の表示方法として、「ヒートマップ表示」「輪郭表示」「ヒートマップと輪郭の併用表示」の3つの表示パターンが選択可能になった。これにより、各施設の運用環境に応じた最適な表示方法を利用できる。

(3)所見名/スコア表示機能
従来のバージョンでは、複数の異常所見を検出した場合、検出された異常所見のうち最も確信度が高い所見のスコアのみを表示しており、各所見のスコアを確認したいという要望があった。新バージョンでは、各検出領域に対応する所見名と確信度を示すスコアを個別に表示できるようになった。これにより、医師は複数の異常所見について詳しい情報をひと目で把握でき、正確な診断を行うことが期待できる。

また、従来のバージョンでは、対象所見が重なった領域においてヒートマップが重なって表示されていた。そのため、異なる所見が混在している部分の識別が難しく、細かな判別や詳細な確認には限界があった。これに対し、新バージョンでは、対象所見が重なった領域についても、各所見ごとに独立した輪郭線を表示できるようになりなった。複数の異常所見が存在する箇所でも、それぞれの所見の範囲を明確に区別できるようになり、より詳細かつ正確な画像診断支援が期待される。

富士フイルムは、AI技術ブランド「REiLI」のもと、AI技術の医療における活用の幅を広げることで、医療画像診断支援、術前シミュレーションの支援、医療現場のワークフロー支援などに取り組んでいく。

■問い合わせ=富士フイルムメディカル マーケティング部
E-mail:shm-fms-hansoku@fujifilm.com

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