キヤノン/新スペシャルサイト「キヤノンの研究開発」を公開(25.8.25)

キヤノン/新スペシャルサイト「キヤノンの研究開発」を公開(25.8.25)

 キヤノンは、自社技術とそれを支える取り組みを紹介する新スペシャルサイト「キヤノンの研究開発」および内容を コンパクトにまとめた技術紹介PDF「THE CANON FRONTIER」最新版を同時公開した。
 今回初めて、キヤノンの事業を支える根幹の技術を「商品に入る技術」、「商品を支える技術」、「商品化する技術」に分類し、キヤノンならではの強み、活用事例を交えながら紹介している。キヤノンには、これまで蓄積してきた技術を全社で利活用できるしくみがあり、進化を続ける新たな価値創造の推進力の源になっている。「活用事例」では、それらの技術があるからこそ、Q(Quality 品質)C(Cost コスト)D(Delivery 納期)の最適解を図った製品やサービスをスピーディに世の中に送りだすことができ、それが競争力に直結しているということが分かるよう、具体的な事例を取り上げている。
 専門的な知識を持つの方から、技術に触れる機会が少ない方まで、幅広い層にキヤノン技術の底力を実感するサイトになっている。

事例:
高精細な画像の取得と撮影時間の短縮を両立するAI画像再構成技術

 大きな磁石による磁場と、ラジオに使用されるような電波によって体内の臓器や血管を撮影するMRI(磁気共鳴画像)は、放射線被ばくがないことが特徴であるが、身体の内部断面をさまざまな方向から撮影して画像にするため、検査に30分近くの時間がかかる。撮影が長時間になると患者が検査中に動く可能性が高まり、高精細な画像の取得が困難になる。そのため、MRIでは、高精細な画像取得と撮影時間の短縮の両立という課題があった。
 キヤノンは、この課題の解決をめざし、CTで培ってきた技術を応用し、高精細化技術「Precise IQ Engine(PIQE)」を開発。PIQEとは、先進的なAI技術によって画像を高精細に再構成する技術であり、高精細化の過程で発生するノイズも低減することができる。高精細化によって従来よりも解像度の高い画像をつくることができるだけでなく、ノイズ低減によって同じ解像度であっても鮮明な体内の組織画像を取得できることで、撮影時間を3分の1に短縮することを可能にした。

■問い合わせ=キヤノン 広報部
TEL:03-5482-3805(直通)

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