キヤノンメディカルシステムズ/撮影支援機能を充実させた回診用X線撮影装置のハイエンドモデル 「Mobirex i9 / Smart Edition」販売開始(25.7.30)
キヤノンメディカルシステムズ(本社:栃木県大田原市)は、撮影支援機能を充実させた回診用 X 線撮影装置のハイエンドモデル「Mobirex i9 / Smart Edition(モビレックス アイナイン / スマート エディション)」の国内販売を2025年7月30日より開始する。
回診用X線撮影装置は、病棟や手術室、救急処置室などに移動させてその場でX線撮影を行うことができる装置である。患者のベッドサイドに持ち込み、速やかに撮影し、診断につなげることから、回診用 X 線撮影装置には高い機動性が求められる。
Mobirex i9 シリーズは、大病院からクリニックまで幅広く使用されているキヤノン製デジタルラジオグラフィ「CXDI-Elite」を搭載した、コンパクトで快適な操作性を追求した回診用 X線撮影装置である。「CXDI-Elite」の内蔵AECアシスタンス機能「Built-in AEC Assistance(BiAA)」により、被写体に応じた適切なX線撮影時間をサポートすることが可能。
今回ラインアップに追加された「Mobirex i9 / Smart Edition」は、より効率的な撮影ワークフローを求めるニーズに応えるため、従来のメインモニタに加え、新たにコリメータ部にモニタを搭載した。これにより、ベッドサイドでのポータブル撮影のサポートとして、操作者の手元で効率的に患者情報の確認やX線撮影条件の調整を行うことができる。また、「Camera Application」を追加することで撮影距離や X 線入射角度を表示でき、さらに、レーザーマーカーと連動した「Laser Navigation」により、適切なポジショニングをサポートする。撮影支援機能をさらに充実させることで、操作者が患者のケアにより集中できる環境を提供する。
【新製品の主な特長】
1.検査のワークフロー改善に貢献するセカンドモニタ
従来の撮影では、患者情報の確認やX線撮影条件の調整を行うには、メインモニタで操作をする必要があり、操作者がベッドサイドとメインモニタの間を移動する必要があった。コリメータ部にセカンドモニタを搭載した「Mobirex i9 / Smart Edition」は、ポジショニングに必要な情報や操作を、操作者の手元に集約しました(Secondary Workspace)。また、撮影後の画像もセカンドモニタで確認でき、再撮影の必要性などをその場で判断できる。操作者の動線を効率化することで、検査のワークフロー改善に貢献する。
2.より正確な撮影を支援する「Camera Application」「Laser Navigation」
コリメータ部に 3D カメラを追加することで、ライブ映像とともに、撮影距離や X 線入射角度をセカンドモニタ上に表示することが可能(Camera Application)。また、レーザーマーカーと連携し、患者に対し適正なX線入射角度となったときに、ロール角、ピッチ角のそれぞれでレーザーマーカーを点灯させることができる(Laser Navigation)。操作者の目視での確認と合わせて、ポジショニングをサポートし、再撮影の頻度低減に貢献する。
3.AEC機能による線量の適正化
一般的に、回診撮影ではAEC機能を利用したX線撮影が難しく、操作者が手動で撮影時間を設定していたが、「CXDI-Elite」の内蔵 AEC アシスタンス機能「BiAA」により、回診撮影においても、被写体に応じて適切な撮影時間でのX線撮影を安定的に行うことができ、安心感ある回診撮影をサポートする。
■問い合わせ=
キヤノン 広報部 / キヤノンメディカルシステムズ 広報室
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