富士フイルム/操作性が向上したハイエンド回診用X線撮影装置「FUJIFILM DR CALNEO Go iQ」新発売(25.4.9)
富士フイルム(本社:東京都港区)は、簡単な手元操作を実現するセカンドモニタとカメラアシスト機能を搭載し、パネル充電機能を有した移動型デジタルX線撮影装置「FUJIFILM DR CALNEO Go iQ(カルネオ ゴー アイキュー)」(以下、「CALNEO Go iQ」)を富士フイルムメディカル(本社:東京都港区)を通じて6月2日より発売する。
なお、富士フイルムは「CALNEO Go iQ」を4月11日~13日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される「2025国際医用画像総合展(ITEM2025)」に出展する。
「CALNEO Go iQ」は、現行機種の「FUJIFILM DR CALNEO Go PLUS(カルネオ ゴー プラス)」に搭載している、伸縮型支柱機構や電動走行機能など、高い評価の機能に加えて、新たに、操作性を向上させ、撮影支援機能を搭載した2タイプ(スタンダードタイプ、セカンドモニタ搭載タイプ)を発売する。
「セカンドモニタ搭載タイプ」では、ポジショニング時に必要な情報や操作を操作者の手元付近に集約するため、セカンドモニタをコリメーター部に搭載し、撮影の効率化を図ることを目指した。このセカンドモニタでは、受診者情報・撮影メニューの表示や撮影条件の変更操作ができ、さらに、カメラアシスト機能を追加することで、ライブビュー表示と共に撮影距離やX線入射角度の表示も可能になる。
また、移動型X線撮影装置を使ったX線検査では、一般的なX線撮影室での撮影と比べてベッドやストレッチャーに寝た受診者のX線撮影など、ポジショニングや撮影装置の位置決めなど難しい状況が多くある。「CALNEO GO iQ」はAI技術を活用して開発した「X-ray Centering Navi」機能を搭載。本機能は、撮影する部位のX線照射中心を推定し、ライブビュー画像上に位置合わせ指標を重ねて表示することができ、ポジショニングや撮影装置の位置決めを簡単に行える。
「スタンダードタイプ」、「セカンドモニタ搭載タイプ」共通の機能として、「CALNEO Go iQ」の背面側にある収納部分にDRパネルを収納することができ、DRパネルの充電ができるようになった。回診業務を開始する際にDRパネルのバッテリ状態のチェックやバッテリ交換などが不要になる。また、「CALNEO Go iQ」は、富士フイルムの画像読み取り技術であるISS方式によって少ないX線量でも高画質な診断画像が得られるDRパネル「FUJIFILM DR CALNEO Flow(カルネオ フロー)」に対応している。撮影したX線画像の散乱線成分を低減しコントラストと粒状性を向上できる画像処理技術「Virtual Grid(バーチャルグリッド)処理」や、撮影した画像から受診者に適したコントラストと濃度に調整する「ダイナミック処理」を使用でき、CR(コンピューテッドラジオグラフィ)に比べて約1/4のX線量でも、高画質な画像が得られる。
今後もさまざまな医療現場のニーズに先進・独自の技術をもって応え、さらなる画像診断の効率化と医療の質の向上に貢献していく。
主な特長
(1)セカンドモニタ
コリメーター部に取りつけられたセカンドモニタ上で、受診者情報・撮影メニューの表示、撮影条件の変更操作ができる。
(2)カメラアシスト機能
セカンドモニタにライブビュー表示を行うことができ、カメラ映像を自動解析し撮影距離やX線入射角度の表示ができる。
(3)X-ray Centering Navi機能
胸部・腹部・骨盤撮影において、推定されたX線照射中心をセカンドモニタに表示されたライブビュー映像にリアルタイムで重ねて表示することで、撮影装置の位置決めを支援する。※位置決めの際は、目視での最終確認が必要。
(4)FPDドッキングを搭載
背面側の収納部分にDRパネルを充電する機構を搭載した。
問い合わせ=富士フイルムメディカル マーケティング部
E-mail:shm-fms-hansoku@fujifilm.com